雑貨をおしゃれに飾れない、部屋の雰囲気がいまいちあか抜けない…など、インテリアに関する悩みはつきないもの。
ルームスタイリスト・村上直子さんによれば、大きな家具を買わなくても、目隠しや配置の工夫をするだけで部屋をぐっとこなれた印象にできるのだそう。少しの工夫で雰囲気がガラリと変わる、インテリアの改造アイデアをご紹介します。
ルームスタイリスト・村上さんが改造した読者宅のリビング。ポスターのフレームやクッションのダークカラー、植物の緑が効いた、大人がくつろげる落ち着いた雰囲気になりました。
雑貨の飾りすぎはNG。リビングのインテリアは、余白をとって色みを抑える
今回ルームスタイリスト・村上さんが訪れたのは、リビングのインテリアに悩んでいるという読者Uさんのお宅。
持っている雑貨はかわいらしいものばかりなのに、なんとなく生かされていない様子を見た村上さんは、「色数を絞ったり、見せる、隠すのメリハリをつければ、圧迫感のない、落ち着いた雰囲気になりますよ」と的確に指摘。シックな色使いや配置のワザを披露してくれました。
●目につく雑誌はソファの死角に
[BEFORE]雑誌は手に取りやすいようオープン棚に立てかけていましたが、色の強い背表紙が部屋をごちゃついた印象にしていました。
[AFTER]そこで、ソファ下の死角も収納スペースに活用。浅めのバスケットに、よく読む雑誌をインしました。「これなら、さりげなく隠せて、スッと引き出すだけで手に取れますね」と喜ぶUさん。
●壁棚は雑貨の数や色を絞り軽やかな印象に
[BEFORE]持っているインテリア雑貨はかわいいものばかりなのに、密集していて窮屈な感じの飾り棚。
[AFTER]「壁棚は入れるものの数や色を絞ることが重要」という村上さんのアドバイスに「知らなかった…」と反省するUさん。色を絞るかわりに、木やガラスなど素材の違うものを置き、グリーンで色みをたすと軽やかになります。
●グリーンを点在させて差し色に
壁棚やテレビ台の横、テーブルの上などに、グリーンを点在させて、差し色にしています。壁棚の横のグリーンはハンギングして、立体的な動きを演出。このアイデアにUさんは「植物をつるすという発想がありませんでした!」と驚きの様子。
●ソファカバーを外してクッションの色でアクセントを
[BEFORE]大きなソファに、グリーンの布カバーをかけていたUさん。
「面積の大きいソファカバーに色を使うのはNGです」と村上さん。
[AFTER]代わりにクッションで色を効かせるのが村上さん流。クッションカバーを紺色やグレーに変え、シックなアクセントにしました。
●マットを外してフローリングの面積を増やす
[BEFORE]ソファの下に敷いていた大きなマットのせいで、部屋全体が狭く見え、掃除もしにくかったリビング。マットを外し、全面をフローリングにすることで、すっきり広々した空間になりました。
●テレビ台の上に余白をつくる
いろいろなものをのせたくなるテレビ台ですが、置くものを絞ることですっきりした印象になります。
「テレビは台の中央でなくてもOK。あえて左側に寄せ、余白をつくりましょう」
●黒フレームのポスターで空間を引き締める
黒フレームの大きいポスターをくつろぎスペースの壁の中央に。Uさんは「どこに飾るかわからなかったポスターですが、ここならアクセントになり、空間が締まりますね」と感激の様子。