家族みんながくつろげるリビングにしたいけれど、カラフルなオモチャや生活感のある日用品が増え、理想とは離れていくばかり…。
ESSEが読者300人に実施した、「インテリアに困っている場所」アンケートでも、1位はやはりリビングという結果でした。
とくに「ものが多く生活感が出る」「くつろげる空間にしたい」という悩みが集中。そこで今回は、実際にそのようなお悩みをもつ読者宅を、収納のプロに改善していただきました。
ものを減らすことなく、配置を変えだけで片づいて見えるテクニックは必見です。
子どもの作品やオモチャが散らかるリビング。収納の工夫ですっきり見せる
2人の男の子を子育て中の、読者Uさん宅のリビング。オモチャが際限なく広がり、いつもゴチャついてしまっているそう。
「少しでもすてきにしたいと雑貨や子どもの作品を飾っていたら、いつの間にか圧迫感が出てしまったのも悩みです」
そんなUさんの悩みを解決してくれるのが、ルームスタイリストの村上直子さん。配置のワザで、理想とする空間に変えていきます。
[BEFORE] すべての画像を見る(全10枚)オモチャが床を占領し、ゴチャついた印象のリビング。棚にはものがぎっしり入り、壁のあちこちに飾られた子どもの作品や雑貨で、圧迫感がでてしまっていました。
[AFTER]色の強いものを死角に移動し、見た目がすっきり落ち着きました。またキッズスペースと大人のくつろぎスペースが分かれたことで、居心地のよさもアップ。
●棚を仕切りにして、リビングを大人ゾーンと子どもゾーンに分ける
リビングを、大人も子どももくつろげる空間にするため、村上さんが提案したのがキッズスペースと大人のスペースを分けるというもの。壁際で使っていたオープンシェルフをセンターに配置し、空間を区切ったことで、オモチャの広がりを防ぎ大人もゆっくりくつろげるようになりました。
●子どもの作品はディスプレースペースをひとつにし、枠内に納める
[BEFORE]あちこちに飾っていた子どもの作品。かわいらしいですが、家じゅうに増えすぎると雑多な印象になり作品のよさも際立ちません。1か所に集結させましょう、と村上さん。
[AFTER]取り出したのはマスキングテープ。
「枠をつくって範囲を決めれば、ゴチャつかず、かわいいギャラリーが完成します」
●棚の置き方を変えて目線より低くする
[BEFORE]壁際に置かれたオープンシェルフは背が高く、棚の中も余白が不足。棚上にまでものが置かれて、空間を重くする原因になっていました。
[AFTER]高さのあるオープンシェルフは、横に寝かせて目線より低くすることで空間を広く見せることができます。
「棚の中は大きいものを下に、小さいものを上に置いて余白をつくって」
●子どもがよく遊ぶオモチャはスチール製の工具箱に
子どもたちがハマっているというカード類は、持ち運びができる工具箱に収納。
「あえてスチールという異素材アイテムを置くことで、変化がつき、オープンシェルフが軽やかになりますよ」と村上さん。
●ラグは丸い形にしてやわらかい印象に
「すみまで敷きつめる四角いラグは、圧迫感が出てかたい雰囲気になりがち。丸い形に変えましょう」と、もとからあった汚れ防止用のラグを撤去。
床に余白ができ、やわらかい印象になりました。