幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
私は「おやつ」という言葉がとてもとても好き。ちょっとだけなにか食べたいなぁ、というときにちょうどいい焼き菓子は、とくに大好き。サクサクやホロリなど食感の違いを楽しんだり、かわいい包みのものを探したり。いつもなにかしらの焼き菓子を常備しています。今日は最近のお気に入りを2つ紹介しますね。
レトロな缶入りのロールクッキー 千鳥饅頭総本舗の『チロリアン』
先日、デパートの地下で購入したのは、千鳥饅頭総本舗の『チロリアン』。レトロなイラストがかわいい丸い缶の中には、バニラ、チョコ、コーヒー、ストロベリーと4つの味のロールクッキーがたくさん。
新鮮なミルクとバターでさっくりと焼かれた軽い食感のロールクッキーに、なめらかでおいしいクリームがたっぷり!
じつはこのお菓子、冷やすとクリームがほどよく固まり、常温とはまた違うおいしさを楽しむことができます、ぜひ試してみてください。
そして、このお菓子にはなつかしい思い出も。千鳥饅頭総本舗は福岡の老舗お菓子屋さん。祖母が山口に住んでいたので、チロリアンのCMをよく見た記憶があります。
小さい頃、住んでいた広島でも流れていたかな? 記憶はあいまいですが、メロディはなんとなく覚えています。そんな懐かしい記憶も、このお菓子が好きな理由のひとつ。
パッケージのデザインをよ~く見て!ホロホロ食感がクセになる『サトナカクッキー』
そしてこれは、ずっと気になっていた『サトナカクッキー』。伊勢神宮のご神饌(しんせん)でもある塩、コメ、酒を現代風にアレンジしたクッキーだそう。
新宿にあるĄKOMEYAさんで発見したのでさっそく購入。
この包みのデザインの意味、わかりますか? ぐるりと円を描くようにサの字が10個、そして中心には中の字。サが10(トウ)で真ん中に中(ナカ)。『ササササササササササ中』と書いて、サトナカと読むんです。おもしろいでしょ?
食べてみると、ホロッとした食感で甘すぎず、朝ご飯にもぴったりな優しい味わい。包み方からも愛を感じる、そんな優しい一箱でした。次は黒い箱につめ込まれた黒糖味も食べてみたいな。
お家にちょっと甘いものがあると、心と体が疲れたときにも、ほっとしますよね。あなたのお気に入りのおやつはどんなものでしょうか?
【幸栄(ゆきえ)】1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、「
toiro」を始める。著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本(生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある