新作の洋服やバッグが出ると、つい買いたくなってしまうもの。その分、「いつの間にかクローゼットがパンパンになってしまう」「まだ着られるから捨てづらい」という悩みも。
それを解消するためには、自分のなかで「手放すルール」を決めておくのが大事です。
「歳とともに似合う服は変わるので、一生ものはない」というのは、イラストレーターとして多忙な日々を送る堀川波さん。大人のおしゃれに関する著作が多数あり、洋服が大好きという堀川さんの「手放すルール」について、詳しく伺いました。
服は値段によって寿命を設定して、クローゼットを見直す
堀川さんはおしゃれが好きで、買い物も大好きだからこそ、手放しどきを意識するようにしているそう。
「考え方は、経費でいうところの減価償却なんです。何年使ったら、そのものの価値をまっとうできるか、ということを考えます。そうすると『役目は終えた、もういいよね』と、納得して手放せるんですよ」
減価償却の考えに基づいて寿命を決め、価値をまっとうしたら潔く手放している堀川さん。そのルールとは?
●5000円以内のファストファッションは、ワンシーズン~1年で手放す
柄ものや派手な色、流行の大ぶりアクセサリーは、40代になって活躍中のファストファッションアイテム。
安くてフレッシュ感がある半面、印象も強いので短命と割りきり、1年以内に手放します。
●2万5000円以内のデイリー服の寿命は、3年くらい
白シャツやカジュアルなワンピースなど、活躍度の高い日常着も3シーズンたつと傷んだり、飽きて着なくなってくるもの。
そこで寿命は3年に設定し、まだ着られる服はお下がりやフリマ用に。
●値のはるコート・フォーマル服は、5年着倒す!
機能性の高いコートやたまに着るだけのフォーマル服は5年が目安。
「高価な服は、処分しにくくて家にたまっていましたが、使用期間を決めることで、ムリなく手放せるようになりました」
●似合わなくなった服はプチリメイク
裾を上げる、袖のタックを取るなど、デザインを少し変えるだけで、また着られるようになる服も。
「このワンピースも、ウエストのゴムを抜いただけ。ゆるいシルエットの方が今は似合う気がします」
●処分候補は3つの袋に選別
寿命を過ぎた服は3つの袋に分類します。
「ブランドものは“売るもの”、まだ着られるけれどノーブランドの服は“あげるもの”、それ以外のキャミソールやレギンスなどは“処分するもの”として袋分け。服の生かし方を考えることで、罪悪感も少なくなりました」