印象的な形とやわらかな光で人気のペンダント照明。最近は手頃な値段で手に入りますが、明るさがたりなかったり、設置場所に困ったりすることも。

そこでインテリアコーディネーターの森下純子さんに、ペンダント照明をつり下げる際のポイントについて教わりました。

ペンダントイメージ
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つり下げるだけでおしゃれ!ペンダント照明の取り入れ方

最近では、インテリアショップなどでかわいいペンダント照明を目にすることも多くなりました。
「ペンダント照明は扱いやすく、気軽にインテリアに取り入れられますが、お客様から『いざ買ってつるしてはみたものの、ペンダント照明一台だと暗くなってしまう…』とご相談を受けることもあります」と森下さん。

ペンダント照明をつり下げる際には、気をつけたいポイントがいくつかあるそう。詳しく語ってもらいました。

●1室1灯でなく、「多灯照明」にする

ペンダント照明自体は、1台40~100wほどの明るさしかないものが多く、これだけではリビング&ダイニングが暗く感じることも。

そんなときには、部屋の隅にフロアライト照明を置いたり、テーブルライトを置いたりするなど、補助灯を加えた「多灯照明」にすると明るさを補えます。

多灯照明イメージ

多灯照明は生活シーンによって明るさを調整することができるので、必要なときに必要な場所を照らすことができて、省エネにも。

補助灯があると、さまざまな方向から光が入り、表情豊かな空間になるというメリットもあります。

●賃貸でも取りつけ可能なダクトレールを使う

ペンダント照明をつり下げるときには、天井部分の根元に「ダクトレール」を取りつけましょう。
ダクトレールは、ペンダント照明だけでなくスポットライト照明も取りつけ可能。欲しい明るさに合わせて、スポットライトを増やすことができます。

女性でも簡単に取りつけられますし、賃貸でも取りつけ可能なダクトレールも各メーカーから出ています。
長さは約1mが主流で、「引っかけシーリング用ダクトレール」などと検索するといいでしょう。
最近は、レールの色も白や黒など、ペンダントのひもの色や雰囲気に合わせて選ぶことができます。

ダクトレール

こちらのダクトレールには、IKEAのペンダントをつり下げていますが、明るさがたりないため、スポットライトを4台たしています。

6畳の部屋ですと、全体照明では約300~360wが必要。ここでは合計300wになるよう、60wのペンダント照明1台と、60wのスポットライト照明4台をつけました。

●「引っかけシーリングプラグ」を忘れずに!

プラグ根元

ダクトレールにペンダント照明をつり下げるときには、引っかけシーリング用のプラグが必要になるのも覚えておきましょう。これがないと照明とダクトレールを接続できません!

プラグ

電気店などで1個300円ほどで購入できます。部品がそろったら、いざ取りつけ!

●カバーキャップがあればより美しく!

ダイニングテーブルの上につるす場合ですと、テーブルからランプまでの高さが60~80cmぐらいが理想的です。

ひもの長さは調整して、カバーキャップ内に収めればすっきりしますので、キャップも購入しておきましょう。

照明の色とスポットライトの色を合わせておくと全体のバランスがいいので、電球を選ぶときには、「電球色」「昼白色」「昼光色」などの電球の色表記をしっかり確認してください。

お気に入りのペンダント照明で、インテリアをワンランクアップ! やわらかな光で部屋を満たしてみてください。