ツイッターで話題のアカウント「はな言葉」(@hanacotoba_jp)をご存知ですか?
女性のイラストと季節の花びらを組み合わせた斬新な作品とともに、花言葉が添えられています。朝起きて、ちょうど更新された投稿を見るだけで、「なんだか一日頑張れそう」「元気をもらった」と、女性を中心に支持を得ています。
ESSE編集部では、このアカウントに投稿している葉菜桜花子さんに取材。制作の裏側やこだわりを教えてもらいました。
ツイッターのフォロワー12万人超!花びらと女性のイラストの斬新なコラボレーション
こちらのアカウント、花を使ったドレスの絵を投稿し始めたのは2017年の4月。開始から1年ちょっとで、すでにフォロワー数は12万人超となっています。
●しおれたり散ったりした花が美しいドレスとして生まれ変わる!
ピンクとイエローのバラのドレスをまとった女性。花言葉は「しとやか」(ピンク)、「かれん」(イエロー)。
「もともとイラストと花が好きだったんです。ふと、ふたつを組み合わせるアイデアを思いつき、花言葉とともに投稿するようになりました。どんな草花も、イラストと合わせてドレスにしたとき美しいことにひかれます」
じつは作品はすべて、まだ元気に咲いている花を摘んでつくったものではなく、枯れたり、しおれたり、散ったりした花で彩られています。
つまり、美しいイラストとのコラボレーションにより、自然に役目を終えた花が、この作品によって再度輝けるというわけです。
「飾っていた切り花がしおれたら使いますし、近所を散歩しているときに散った花を拾うこともあります」
ときには、野山に探しに行くこともあるそう。
カーネーションでつくられたドレスでピアノを弾く女性。花言葉は「無垢で深い愛」。
「もちろんタイミングよく出合えないことも多いです。でも、日々そんなことをやっていると、近所のおばあちゃんに話しかけられて、そのお庭に咲いている花の散った花びらを分けていただいたりすることもあるんですよ」
●花のイメージをふくらませ、いきいきとしたイラストに
ツイッターでは、フォロワーさんから「子どもと一緒にマネして楽しんでいます」という報告も。
「桜の時期に散った花びらを、お母さんとお子さんが一緒に集めて、お子さんが描いた絵で作品をつくったそうです。とてもすてきなコミュニケーションで、私もうれしくなりました」
葉菜桜さんの場合は、まず、花びらを画用紙に置いてみて、どのような人物を描くか、どんな衣装に仕立てていくかを決めています。
「葉っぱを使ったり、花びらで動きをもたせたりと、いろんなシチュエーションを考えながらつくっていきますね」
飛び跳ねる女性。ビビットな色のガーベラで元気さを演出。ピンクのガーベラの花言葉は「崇高美」。
花の種類、カラーによってさまざまな女性が演出されています。
飛んだり跳ねたりと、まるで生きているよう。どの女性からも共通して、幸せそうな雰囲気も漂ってきます。
「はな言葉」のツイートを見ていると、改めて、花のさまざまな美しさに気づかされます。
色とりどりの花が咲く今の季節、花を意識して外を歩いてみると、より楽しい日々をすごせるかもしれません。
枯れたり散ったりしおれたりした植物(花・葉・枝)を使って絵を描くアーティスト。「はな言葉」(
@hanacotoba_jp)のアカウントを運営する。1年間の作品を厳選してまとめたフォトブック
『季節を彩る はな言葉』(扶桑社刊)が6月14日発売予定