家の中を見渡すと、ドアノブや電気のスイッチ、ドアのガラス部分など、意外と多い「手アカ・皮脂汚れ」。一度気になると目についてしまいます。
そこでお掃除のプロフェッショナルである山口清美さんに、コンロやグリルの手入れで活躍する油汚れ用の洗剤を使って、簡単に手アカ・皮脂汚れを落とす方法を習いました。
いつもの洗剤をお湯で薄めるだけで汚れが落ちる!
ツルツルとした家具や家電の表面で目立つ手アカ汚れ。
小さい子どもがいる家庭ではあちこちに皮脂汚れがついていることが多いほか、ハンドクリームを手に塗ったあとに触ったところも気になるものです。
「手アカ・皮脂汚れは、専用の洗剤や道具を使わなくても、じつはキッチンにある油汚れ用の洗剤で落とすことができます。今回紹介する掃除法では、とくに『アルカリ性洗剤』がおすすめです」と話す山口さん。
洗剤は、液性表示をしっかり確認して選ぶようにしてください。
【用意するもの】
・50℃から60℃のお湯400ml(※やけどに注意してください)
・ぞうきん
・マイクロファイバータオル(からぶき用)
・アルカリ性洗剤
・ゴム手袋
・スプレー
ポイントになるのはお湯の温度。洗剤がもつ洗浄成分をもっとも効果的に発揮させるには、適温にすることが重要です。
「洗浄成分の多くは40℃から50℃で効果が高まりますが、アルカリ性洗剤は少し高めで60℃まで大丈夫。同じ洗剤でも、適温で掃除すると汚れ落ちがよくなるんです」
【掃除方法】
(1)ゴム手袋をつけてバケツにお湯を入れ、その中にアルカリ性洗剤を4回スプレーします。
(2)ぞうきんをひたして固く絞ります。片手に固く絞ったぞうきん、もう片方の手にからぶき用のマイクロファイバータオルをもてば準備完了。
(3)手アカの気になるドアノブや階段、トイレなどの手すりを、ぞうきんでこするように手アカをふき取り、すぐにマイクロファイバータオルでからぶきを。からぶきすることで、ふき筋が残ることもなく、ホコリがつきにくくなります。
(4)これから暑くなり裸足になることが多くなると、床の汚れも目立つように。そんな床のふき掃除も、同じ方法でOK。
(5)意外と汚れているテレビ画面も、忘れず掃除を。
(6)「いちばん手アカ汚れが目立つのはここです」と山口さん言うのは、スイッチとスイッチ回りの壁紙。汚れをしっかり落としましょう。
(7)壁紙にいつの間にかできているシミ汚れにも効果を発揮します。
いつもの洗剤をお湯で薄めるだけ。たったこれだけなのに、今までの掃除はなんだったのだろうと思えるほどに手アカ・皮脂汚れが落ちます。
思いついたときにすぐできるので、ぜひお試しを!