慌ただしい日々のご飯づくりに役立つと、活用している人も多い「つくりおきおかず」。ただし、夏場は保存期間に気を使います。
この時季は、つくりおきの代わりに冷凍保存するのがおすすめ。焼くだけ、温めるだけで完成するように、食材に味つけして冷凍した「自家製冷凍食品」があると便利です。
時間のないときも、冷凍庫に冷食ストックがあれば焦らずにすみますよ。
「自家製冷食セット」をまとめづくり!半調理済みなので時短、節約にも
「自家製冷食」を活用すれば、疲れた日でも、時間がなくても夕飯がラクラク完成! 冷凍することで味がよくしみ込み、おいしさがアップするメリットも。
ここでは節約術を雑誌やネットで披露している高木瞳さんに、つくっておくと便利な、おすすめの「自家製冷食セット」を教わりました。
豆腐や野菜の芯を使ったかさ増しポイントも。食材が安いときにまとめてつくっておけば、食費節約にもなります。
●ロールキャベツ
大きめに成形してコンソメで煮込んだロールキャベツは、4人分をまとめて冷凍。レンジ加熱してすぐ食卓にだせます。
「汁気が多いものは凍ると膨張するので、袋の6~7割程度の量になるよう、大きめの保存袋を使ってください」
【ポイント】ひき肉に水きりした豆腐、刻んだ野菜の切れ端などを入れてかさ増し。
「キャベツの芯や、ブロッコリーの茎なども、ムダなく使います」
●ミートソース
パスタやドリアのほか、トーストにのせたり、冷凍パイシートで包めばミートパイにもなり使い勝手抜群。いろいろな料理にアレンジできるので飽きずに楽しめます。1回分ずつ保存袋に入れ、薄くのばして冷凍。
「これがあると、外食みたいな豪華メニューも簡単にできますよ」
【ポイント】かさ増し用の水きりした豆腐は先に炒めて水分を飛ばしてからひき肉を加えると、水っぽくなりません。タマネギ、ピーマン、トマト缶を加えて完成。
●チキンのトマト煮
ひと口大に切った鶏モモ肉を香ばしく焼いて、シメジ、タマネギ、トマトを加えて煮込んだもの。
「夕食用に4人分まとめて入れたものと、別にお弁当用に小分けしたものを冷凍するので、一度にたっぷりつくります」
●タンドリーチキン
鶏手羽元を、保存袋に入れたヨーグルトとカレー粉ベースの調味液に漬け込むだけ。
「さっとなじませたら平らにして冷凍すれば、均一に味がしみ込みます。耐熱皿に並べてオーブンで焼くだけで、ごちそうメニューに!」
●豚のショウガ焼き
豚ロースの薄切り肉を、タマネギ、ショウガ、酒、みりん、しょうゆ、塩の調味液と合わせて冷凍。
「朝冷蔵室に移しておき、帰宅後にフライパンで焼くだけ。漬け込み時間が省略できるうえ、やわらかく焼き上がります」
【ポイント】材料をすべて入れた保存袋に豚肉を入れ、軽く揺する程度でOK。もみ込みすぎると、袋が破けることがあるので要注意。
●鶏モモのから揚げ
ショウガ、ニンニク、しょうゆ、酒の調味液に、大きめのひと口大に切った鶏モモ肉を漬けて、から揚げ用に。
「食べるときに衣をつけて揚げるだけ。1食分よりやや多めに冷凍し、まとめて揚げて翌日のお弁当にも活用します」