幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
わが家のお庭にあるアジサイが、鮮やかな緑色の葉をつけ始めました。あとを追うようにほかの木々も葉をつけ始め、少しずつ春の準備を始めているようです。
そんなお庭を眺めながらのおやつの時間には、春を思わせる、色合いがかわいらしいおやつをつい無意識で選んでいます。
最中の中に淡い色合いのゼリーが隠れた金沢のお菓子「紙ふうせん」
先日、二子玉川へ出かけたとき、福光屋さんで見つけたのは、金沢にある
菓匠高木屋さんの「紙ふうせん」という和菓子。
桜柄の包み紙は、お花見の手土産にもぴったりです。
包みを開くと、淡い色合いと、このきちんと並んだ感じがなんともかわいらしい。パリパリとした食感が楽しい、まん丸な最中の中に、赤、黄色、白色の小さな四角い和風ゼリーがぎゅっと詰まっています。ゼリーの表面は砂糖で包まれていて、がりがりとした食感。ゼリーの甘さが渋いお茶とよく合いますよ。
甘酸っぱい木苺パウダーがクセになる!フェーヴ自由が丘の「豆スイーツ」
そしてこちらは有名なパティシエ、辻口博啓さんのお店「
フェーヴ自由が丘」の豆を使ったお菓子。
包みのデザインをよく見ると、なにが入っているかわかるかも…? 濃いめのピンクと黄色がヒントです。
答えは「カシュー×フランボワーズ」! 甘酸っぱいキイチゴのパウダーでコーティングされたカシューナッツと、甘さが凝縮されたドライパインが入っています。交互に食べると甘さが緩和されて、ちょっと食べすぎてしまいました。色合いがかわいらしいので、ビンにつめ替えるのもおすすめです。
ほかにもお店には、桜色のお菓子やつるんとしたゼリーなど、季節を楽しめるお菓子がずらりと並んでいました。お散歩が楽しいこの季節。ぜひお菓子屋さんへ寄り道して、すてきなお菓子を見つけてくださいね。
【幸栄(ゆきえ)】1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある