もうすぐ新年度。スッキリ快適なおうちでスタートをきりたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
ここでひとつ、確認してほしいことがあります。「部屋をスッキリさせる=ものを減らす」と思っていませんか?

「ものを減らすことだけが部屋をスッキリさせるための秘訣ではありません」と語るのは、片づけのプロフェッショナルである、ライフオーガナイザーの森麻紀さんです。

ものを減らさずにスッキリさせるにはいったいどんな方法があるのか、実例を示しながら教えていただきました。

「なんだかスッキリしない」の原因は色の氾濫にあります

スッキリ見せるための大原則は「しまう」「そろえる」です。でも、「床やテーブルの上にものを置かない」「同じ収納用品でそろえる」「それが無理なら大きさや高さだけでもそろえる」…。こうしたことを試しても、まだなんだかスッキリしないときは、「色」に注目してみましょう。

部屋にいろいろな色がありすぎると、どうしてもスッキリしないもの。色をそろえるという「同色化」の効果を試した実例をご覧ください。

●ポイント1:棚の中のものの色、意外と気になります!

たとえばわが家の場合、棚の中の色のチグハグ感が、見た目にストレスになっていました。半透明ガラスは、中身がわかりやすいというメリットは確かにあるのですが、生活感も感じます。

ポイント1
すべての画像を見る(全3枚)

そこで、白い厚紙をガラスの裏からはって、色が透過しないようにしました。色のノイズが、ここから消えていることがわかるかと思います。

ちなみに、なぜ見た目をスッキリ整えた方がいいのか? それは、その方が美しいのはもちろん、そこで暮らす人のなかで「片づけよう」「キレイに保とう」という意識が働きやすくなるから。

もちろん、なかにはそんなことに興味がない方もいるかもしれませんが、わが家のBefore&After写真を見て、After写真の方が好みだと感じるなら、試してみる価値はあるかもしれません。

●ポイント2:ラベルの色を合わせるとさらにスッキリ!

もし、中身が見えなくなって使いづらい! という場合は、ラべリングをするという方法もあります。その場合も、こんな風にラベルの色も合わせるとさらにスッキリ見えます。

ポイント2

これは、私が整理収納を担当した方のご自宅の書類ケースです。「収まっているにもかかわらず、散らかってるような気になってしまう」ことに悩んでいました。

そこで、同色の黒い厚紙を書類ケースの透ける部分にはることに。その結果、「仕事のやる気がすごく出てきました!」「これだけで、こんなにやる気が変わるんだー」との感想が。
視覚情報が、空間の見た目を意外と大きく左右することをわかってもらえたと思います。

●ポイント3:これも忘れないで!最後の仕上げは「シールはがし」

最後に、収納好きの人には当たり前になっている、商品のシールはがし。収納が苦手な人だと、はったままにしているケースが多いようですが、これはとてももったいない!

ポイント3

書類の棚が美しく整いました。見た目がすっきりしただけでなく、ラベリングによって、探している情報によりアクセスしやすくなっています。

みなさんもぜひ家じゅうの商品シールをはがしてみてください。かなりスッキリするはずですよ。