幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。


<幸栄のゆらゆらと、つらつらと。日々のささやかな幸せをパンと一緒に。>
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春の楽しみ「お花見」!桜のおむすびをお供におでかけを

三寒四温をくり返して春が来る、といいますが、まさにそんな日々。暖かい日には、陽射しに春を感じることができます。こうなると私は、ちょっと寒い日でも春服を着ていたくなりますし、お部屋や食卓にも春色を取り入れたくなります。

そして、春の楽しみといえばお花見! 今日は桜の下で食べたくなる、桜の花の塩漬けを使った、かわいらしいおむすびのつくり方を紹介します。華やかなのに、とっても簡単なのでぜひお試しください。

舌で味わうお花見はいかが?「桜のおむすび」のつくり方

桜の花の塩漬けを、塩抜きします

(1) まずは桜の花の塩漬けを、塩抜きします。たっぷりの水に花を4~5個入れて、10分ほど置いておくだけでOK。ほどよい塩加減にするのが難しいところなのですが、今回はおむすびにするので、少し塩気が強くてもいいと思います。

水気をしっかりと絞って細かく刻みます

(2) 次に、水から花を取り出し、水気をしっかりと絞って細かく刻みます。しっかり水きりしないと、ご飯がべしゃっとなってしまうので、よく絞ることがポイントです。

刻んだ桜をご飯に入れたら、よく混ぜ合わせます

(3) 刻んだ桜をご飯に入れたら、よく混ぜ合わせます。ご飯の量は、お茶椀に軽めで2杯くらいでしょうか。桜の花の塩気を抜きすぎてしまったなぁ、と思ったらここでごはんに少し塩気をたすといいと思います。最後にまんまるく形をつくったら、でき上がり!

でき上がり

今日は朝ご飯だったので、柴漬けを添えていただきました。お好みで青ジソを細切りにしたものを混ぜ合わせてもきれいですし、すりゴマを入れるのもいいですね。香ばしくて、また違ったおいしさを楽しめると思います。

お花見のお弁当にはもちろん、おもてなしにも彩りが春らしくていいですよね。簡単な春色おむすび、ぜひあなたの食卓にも取り入れてみてくださいね。

【幸栄(ゆきえ)】

1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、

toiro

を始める。 著書に『

「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)

』(主婦と生活社刊)、『

パウンド型で焼けるおいしい食パン

』(家の光協会刊)、『

あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり

』(アノニマスタジオ刊)などがある。