「ゆでるだけで簡単につくれる」というイメージのあるパスタ料理。でも、お店に比べてイマイチ味が決まらないな…と思うことはありませんか?
それはもしかしたら、ゆでるときの塩分量のせいかもしれません。
パスタをゆでるお湯に入れる塩は、感覚でなんとなくの量を入れがち。
ここでは専門機関監修のもと、スパゲティをゆでるときにベストな塩の量を調査してみました!
スパゲティをゆでるときにベストな塩の量が判明しました!
<実験方法>
・太さ1.6mmのスパゲティ100gを、水1lに対して食塩量0g、5g、10g、15gの4種類の湯でゆでる。
・7分ゆでたあとザルに上げ、10秒おいたものについて、ゆで上がりの重量、食味、食感を比較。
●スパゲティ100gをゆでた場合の塩分量と麺の重量
水1Lに対する食塩量を、0~15gまで4段階で比較したところ、ゆで湯の食塩量が多いほど、ゆで麺に含まれる塩分量も増加していくことがわかりました。
一方、麺の重量はそれに反比例し、塩分が多いほど軽くなります。
これはつまり麺に含まれる水分量が少ないということ。塩分によって麺が締まり、コシが強くなったことを表しています。
●湯1lに対して5gの塩でゆでると麺がほどよく締まることが判明!
ただし、コシが強ければ強い方がいいのでは? と結論づけるのは早計。実際に食べ比べてみると、麺に対して塩分濃度が1%以上だと、塩味が強め。ゆでたあとの調味も考慮すると、家庭では水1Lに対して、塩分0.5%の5gがベストといえそうです。
「塩少し」「塩ひとつまみ」の正しい量は?
ちなみに、レシピ本などで頻出する「塩少し」「塩ひとつまみ」という表記。正確にはどのくらいの量を指すのでしょうか?
諸説ありますが、「塩少し」は指3本でつまんだ量で、約1g。「塩ひとつまみ」は指2本でつまんだ量で、約0.5gが一般的。
ただし調査員10人にそれぞれの量を示してもらったところ、なんと結果はバラバラでした。
自分の2本指、3本指でつまんだ量の平均値をきちんと把握しておくと、塩を測るときの目安になって便利です。