お弁当に、おかずに、欠かすことのできない卵焼き。黄色くふわっとした佇まいは食欲をそそります。
一方で、身近な料理であるがゆえに、つくり方をきちんと教わる機会が少なく、自己流でつくっている人も多いのではないでしょうか。
ふわふわの卵焼きが焼ける、卵の溶き方は?
すべての画像を見る(全4枚)ふわっとやわらかく、舌触りもなめらかな絶妙の食感の卵焼きをつくるための秘訣を知りたい!
そこで、大事な工程である「卵の混ぜ方」によって違いが出るのかを調査しました。菜箸でほぐした卵液と、泡立て器で混ぜた卵液で、2通りの卵焼きをつくります。
<実験方法>
ボウルに卵3個、砂糖小さじ2、みりん小さじ1、塩1gを入れます。
菜箸と泡立て器でよく混ぜた卵液で卵焼きをつくり、厚みや食感を比較します。
焼き上がった写真で見ると、厚みに圧倒的な差が! また食感にも大きな差が出ました。
左の卵焼きは泡立て器で混ぜたもの、右の卵焼きは菜箸でほぐしたものです。
●菜箸でほぐした方は、ふわふわに!
箸を左右に大きく動かして適度にほぐした卵液は、空気を抱え込んで、層ごとにふっくらと膨らみました。厚みは2.5cmで、弾力とメリハリのあるふんわりとした食感に。
泡立たないよう、菜箸をボウルの底につけたまま左右に動かし、白身の濃厚な部分が細かくなる程度にほぐすのがコツです。
●泡立て器で混ぜると、かたい仕上がりに
泡立て器でよく混ぜた卵液はコシがなく、サラサラ。焼いても膨らまず、層の厚みはかなり薄めで、厚みは約1.7cm。かたく締まったような食感になってしまいました。
<結論>
菜箸でほぐすと、一層ごとに厚く膨らみ、焼き上がりがふんわり。一方、泡立て器でよく混ぜると、卵液がサラサラになり、ペチャンとつぶれて、かたい仕上がりになってしまいました。
「白身の部分が細かくなるくらい」を目安に、菜箸で「ほぐす」ことが、おいしく仕上がるコツと判明しました。
ぜひ、参考にしてみてください。