土日のお昼に家庭でよくつくられる料理の代表格といえば、チャーハン。冷蔵庫にある材料だけででき、ひと皿で完結するので、助かる料理です。
ですが同時に多くの人が「パラパラに仕上がらない」「お店みたいにふわっとしない」という悩みを抱えているようです。
そこでESSEは、チャーハンのおいしいつくり方を科学的に検証。パラッとさせるためには、卵液はフライパンに直接投入するのがいいのか、はたまたご飯に混ぜてしまうのがいいのか。ベストな方法を探りました。
卵を加えるベストなタイミングは?3種類の順番を比較実験
今回の実験では、一般的な火力のガスコンロ、フッ素樹脂加工のフライパン、木ベラ2本を使って強火で炒める、という条件をそろえたうえで、卵を加えるタイミングを変えてつくり比べました。
●チャーハンに卵を入れる実験の方法
・炊きたてのご飯400g、サラダ油大さじ2、溶き卵2個分、焼き豚(1cmの角切り)70g、長ネギのみじん切り30g、塩小さじ1/2の材料で2人分のチャーハンをつくる。
・フライパンにサラダ油を熱したあと、ご飯と卵を入れるタイミングを実験。
・でき上がったチャーハンから焼き豚を除いたものをプリンカップに入れてひっくり返し、器に取り出す。
・これを測定器で3cm沈め、くずれ具合を比較する。
監修してくれたのは、暮らし回りの科学を研究する専門機関・フジテレビ商品研究所です。それでは実験スタート!
●卵とご飯を混ぜて投入→パラパラすぎて卵の存在感がない
卵とご飯を混ぜて投入。卵がご飯をコーティングしてパラパラになり、測定器にかけたらすぐに崩壊してしまいました。
卵の具材感がなく、パラパラすぎて味が単調。卵の甘味が強い印象に。
●ご飯を入れたあとに卵を投入→パラパラだが香ばしさがイマイチ
先にご飯を入れてから溶き卵を投入。卵がほどよくご飯にからんでパラリと仕上がり、測定器では下まで亀裂が。
ただしご飯の食感が頼りなく、香ばしさもイマイチ。卵の甘味もやや強いという結果に。
●ご飯を入れる前に卵を投入→ほどよくパラッとし、味のバランスもいい!
卵に半熟状に火をとおして、ご飯を投入。測定器で沈めると、少し亀裂が入る程度でした。
ご飯はほどよくパラリとし、卵は具材としての存在感があって香ばしく、味のバランスもよいという結果に!
●結論:チャーハンの卵はご飯を入れる前に投入するのがベスト!
「チャーハンをつくる際に卵を入れるタイミングは、ご飯を入れる前」。これが科学的に証明された「おいしい鉄則」です。
「卵に半熟状に火をとおしたら、ご飯を投入」と覚えて実践してくださいね。