幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
娘たちが学校から帰ってくる頃。さあ、そろそろおやつの時間です。今日のおやつは、近所にある人気のパン屋さん「
メゾンカイザー」で買ってきたクロワッサン。ここのクロワッサンは大きめで食べごたえもあり、お値段もお手頃。サクサクでおいしいクロワッサンは、娘たちも大好物です。
今日はこのクロワッサンを、はやりのコッペパン風にクリームやフルーツをはさんで、甘いおやつに変身させますよ。
●煮リンゴと生クリームの組み合わせ!甘酸っぱさがクセになる
まずは1つめ。バターをたっぷり折り込んだクロワッサンには、きちんと甘い生クリームがよく合います。でもそれだけだと甘過ぎると飽きてしまう子もいると思いますので、「甘酸っぱい」ものをプラスするのがおすすめ。
この日はリンゴを赤ワインで甘く煮ておいたものが冷蔵庫にあったので、それをかわいくきちんと並べてみました。
つくり方は簡単。まずはクロワッサンに切り込みを入れ、そこに桃のジャムを塗ります。そして、ホイップクリームを絞り出して、煮リンゴをのせるだけ。もちろん煮たリンゴでなくてもOKです。生のリンゴでも食感が楽しいでしょうし、切ったイチゴや桃の缶詰なんかでもおいしそうですね。
●チョコとバナナの組み合わせ!ピーナッツバターがアクセントに
クロワッサンに切り込みを入れたら、切り口の断面にピーナッツバターを塗ります。ホイップクリームを絞り出したら、チョコチップをパラパラとのせ、斜めにスライスしたバナナをのせたらでき上がり。バナナのねっとりとした食感とフルーティーな香り、チョコチップの食感と、とろける甘さが組み合わさった鉄板のおいしさです。クリームをチョコホイップに変えてもおいしいかも。
手づくりおやつはイチからつくらなくてもOK。こんな風に買ってきたものに、少し手を加えるだけでも、ぜいたくなおやつになります。
フルーツやクリームをはさむだけでも、子どもたちからみると「うれしいママの手づくりおやつ」になると思うんです。ちょっと疲れてしまったそんな日は、簡単につくれて、見た目もかわいいおやつと一緒に自分にもゆっくりとした時間をつくってみてくださいね。
【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。