「ものをためがちで片づけられない人は、そもそも、ものごとをあとまわしにするクセがあります」

こう語るのは、「ものが少ない暮らし」を提唱するサロンを主宰する本多メグさん。買い物を例に考えると、わかりやすいと言います。

「買ったものを袋に入れたまま存在を忘れる、部屋の隅に放置する。レシートやお店のカードや割引券で、財布はごちゃごちゃのまま…。きれいな部屋を目指しているつもりのに、片づけられない人は、ものを家に入れる最初の段階で、もうすでにつまずいているのです」

では、ものをためがちで片づけられない人はどうすればいいのでしょうか? 今回は、買い物あとに取るべき行動を本多さんに伺いました。

買物後の荷物
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ものをためない習慣!買い物あとにやるべき4ステップで汚部屋を予防!

ショッピングからの帰宅後に、買ったものやレシートなどを、きちんと収めるべきところに収めることができれば、じつは問題の8割は解決できます。今回は、帰宅したらすぐ取るべき行動を、4ステップに分けて説明します。

(1)郵便受けの中身をテーブルの上に出す

郵便物とDM

郵便受けの中身のピックアップは買い物には含まれません。ただ帰宅の際には、ポストを確認し、ものを家の中に入れる(=物が増える)ことになります。帰宅後の作業の流れでできることなので、ショッピングから帰宅する時点で対応しておきましょう。

チラシ類やDMは、いるかいらないかを判断して不要なものは即ゴミ箱へ。郵便物は目につく場所、たとえばテーブルの上に出して、あとでチェックできるようにします。ちなみにここでいう「あと」とは、その日のうちにという意味です。

(2)財布からレシート類を出す

財布やレシート類

テーブルにいる流れで、レシートを出して財布をキレイにしましょう。買い物でもらった割引券、あまり使わないショップカードなども出し、財布に余分なものが入っていない状態に戻します。

よく使うお店の割引券やショップカードは、決まった場所に戻し(もし決まっていなければ、定位置を決めます)、めったに行かないお店の割引券は捨てるか、保存期間を決めて別に保管。

家計簿をつけている方は、レシートを家計簿にはさんでしまうと、あとがスムーズです。レシートが不要なら捨てましょう。不要な買い物メモも同様です。

(3)買ってきたものをそれぞれの場所へ収納

まず、冷凍・冷蔵の食品類から片づけましょう。そのあと、雑貨や衣類などは袋から出し、タグを切って、すぐ使える状態にして、それぞれの収納場所にしまいます。ひとつふたつならパパッとやってしまいますが、量が多く時間がかかりそうな場合、見える場所に出しておきましょう。

ひと息ついたら取りかかれるように、ハサミと一緒にセッティングしておけば、気づいたときにさっとできます。

(4)買い物用バッグを元に戻す。使い捨ての袋は必要なぶんだけ保管

買物袋

エコバッグはたたんで定位置に戻して。買い物で増えたレジ袋と紙袋類については、保管するものは保管場所に移し、不要なら捨てます。

ちなみに、レジ袋や紙袋は、あらかじめ保管数を決めておき、これを超えたら処分するルールにしておきましょう。

ここまでやっておけば、買い物前後の部屋は、ほぼ同じ状態にキープできます。たりないものは補充され、定位置に納まり、必要なときにすぐ使える状態にスタンバイしているはず。この4つのステップを習慣にして、ため込むクセを改善していきましょう。