新生活に向けた購入した収納棚の棚板の位置。高さが合わず、入れたいものが入らない、逆に上にスペースが余りすぎていませんか?

そういう使いづらさを感じたまま暮らすのはストレスがたまるもの。でもじつはちょっとしたDIYで、簡単に使い勝手をよくすることができるんです。

今回提案するのは“ヒートン金具”を活用したワザ。専用の工具いらずで手軽に棚板の位置を変えられるのがおすすめの理由です。DIYアドバイザーの嶋﨑都志子さんに詳しく教えていただきました。

ヒートン金具
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工具がなくても!棚板の位置を好みの高さに変更できるワザ

既成の食器棚や本棚の棚板の間隔が広すぎて、上の方に大きなすき間があいてしまう。逆に、高さがたりずに入れたい本が入れられず、やむなく本を横にしてあきスペースに押し込んでしまう…。これではインテリアとして美しくありませんし、収納力も落ちてしまいます。

棚とそこに置くもののサイズがぴったりと合わない限り、こういうムダなスペースは生まれてしまうもの。棚板を適切な位置に移動すると、ストレスなく収納できます。

すき間

●ヒートン金具で自由な場所に棚受けをつくってみよう

木製棚なら、ヒートン金具で自分の好きな場所に棚受け(棚板を支える部分)をつくることができます。専用工具も必要ありません。以下で具体的に、木製の棚に棚受けをつくる方法を説明していきます。

【準備するもの】

・準備するもの:ヒートン金具(サイズがNO.4のもの)
・キリ(あれば)
※ヒートン金具にはさまざまな大きさがありますが、棚受けにはNO.4またはNO.5が扱いやすくおすすめです。

【棚受のつくり方】

(1)置きたいものの高さに合わせて、新しい棚受けの位置に印をつけます。下記に注意してください。
・棚板の片側について2か所ずつ、計4か所に印をつけます。棚板を置いたときに水平になるよう、定規やメジャーで測るなどして同じ高さに印をつけましょう。
・必ず棚板の厚みも考えて位置を決めましょう!

(2)印をつけた4か所に、キリで軽く下穴を開けておきます。キリがなければ、そのまま3に進んでください。

(3)下穴にヒートン金具を差し込み、くるくる回してねじ込んでいきます。

細い棒でしめる

かたくなってねじ込むのが難しくなってきたら、ドライバーのような金属製の棒を差し込んで回していくと、女性でも簡単にねじ込むことができます。もちろん、固いものなら工具でなくても代用可能です。

(4)計4か所にヒートン金具を取りつけたら、棚板をのせて完成!

棚板をのせる

棚板が斜めになったりグラグラしてしまったら、下がっている方のヒートン金具を回し、向きを調節してみてください。棚板を安定させることができます。

好きな位置に取りつけた棚板ならば、収納するものを空間に合わせてぴったりと収納できますよ!

ヒートン金具はほかにも、ロープを張ったり、額やミラーをかけたりする際にも重宝します。
失敗しても、向きを変えたり、やり直したりするのが容易なので、初心者の方におすすめの金具です。ぜひお試しください。