収納スペースがたりないとき、新たにカラーボックスや棚を買うよりもラクで、もとのスペースを有効活用する方法があります。それは、つっぱり棒とS字フックを使うこと。しかも場所によっては、この2つを組み合わせると、さらに便利に!
整理収納アドバイザーの小林尚子さんに、家じゅうの詳しい活用法を教えていただきました。
棚にしたり、仕きったり、つるしたり…毎日の生活を便利にしてくれるつっぱり棒とS字フックのアイデア
広さは今のままなのに、収納できるアイテムを増やしてくれるつっぱり棒とS字フック。
家じゅういたるところで活躍させているという小林さんに、スペースごとの使用例を詳しく解説してもらいました。
●<クローゼット>隙間を使って、スカーフや画用紙を折らずに収納
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クローゼットにはデッドスペースがたくさんあります。たとえば、奥の隙間。
壁ギリギリに細いつっぱり棒を設置してみました。スカーフをかければシワにならず、取り出しやすくなります。
●<クローゼット>天袋のはりには薄いものを
天袋のはりにもつっぱり棒を2本固定すれば、立派な収納スペースに。
パネルや大サイズの画用紙などを、折ることなくしまっておくことができます。子どもの描いた絵などをおさめるのにぴったり。
●<キッチン>棚にキッチンペーパーホルダーを新設!
棚上収納のちょっとした隙間に、つっぱり棒を設置。ちょうどいいキッチンペーパーホルダーになりました。
手前につっぱり棒がある分、奥は頻繁な出し入れが難しいので、キッチンペーパーのストックを置くようにしています。
●<キッチン>お正月用のお盆は高い位置に
踏み台を使わないと届かない高い棚には、お正月など年に数回しか使わないお盆を収納しています。
つっぱり棒で区ぎれば、空間の有効活用に。たったこれだけで、かなりの収納スペースが生まれました。
●<キッチン>つっぱり棒はトレーの転倒防止にも
パントリーの奥まったスペースには、来客時に使う大きめのトレーを収納しています。
ただ立てかけただけでは倒れてしまうこともありますが、そのたびに立てかけ直すのもなかなかのストレスです。そこでつっぱり棒を1本通しておけば、トレーが固定されて転倒防止になります。
●<キッチン>レンジフードにS字フックですぐ乾く
レンジフードのくぼみにS字フックをつけて、洗って適度に水きりしたまな板やザルを引っかけます。こうしておけば、調理中の換気扇によって、自然乾燥できてしまう仕組み。
●<洗面所>洗濯機スペースにハンガーラックをつくって、流れるような家事動線を
洗濯機の上って、結構スペースがあるんです。ここにもつっぱり棒をつけて、洗濯ハンガーをかけるスペースに。
洗いあがった服をかけられて、動線的もグッドです。
●<洗面所>ごちゃごちゃしやすい掃除道具入れもすっきり
掃除道具入れの棚には、つっぱり棒+S字フックで、ホウキやチリトリなどをかけています。
さらにつっぱり棒の上部には粘着テープの予備も収納でき、機能的。
●<洗面所>洗面台下にはつっぱり棒にスプレー容器やゴム手袋をかけて
洗面台の下は、大きな収納スペースになっているうえに排水管もあるので、工夫しないと使い勝手が悪い場所。あきスペースにつっぱり棒をとおせば、よく使うけれど隠しておきたいカビとり剤やゴム手袋をかけるのに便利です。
●<浴室>つるしながら乾燥させたいアイテムに最適
つっぱり棒+S字フックでイスや洗面器、手洗い用の洗濯バケツなどをつるします。どれも直置きするとカビが発生しやすいアイテムなので、つるしておけば乾燥しながら収納できて衛生的。
●<浴室>掃除道具はかける収納が使いやすい
本来であればこのバーにボディタオルなどをかけておくのかもしれませんが、わが家はS字フックでお掃除ブラシやスポンジをかけています。
掃除にすぐとりかかることができるうえに、乾燥もできます。
●<浴室>携帯電話を持ち込むときにも濡れない!
さらに、浴槽の上部にもつっぱり棒+S字フックを設置。入浴中にスマホを持ち込みたいときに活躍します。
防水ポーチに入れておけば、濡れた手で触っても、万が一浴槽に落としたとしても安心。
●<玄関>デッドスペースに折り畳み傘を収納
玄関の棚奥の空きスペースにも、つっぱり棒+S字フックで折り畳み傘をすっきり収納。
●<トイレ>ちょっとした隙間にタオルの予備を
棚にトイレットペーパーを収納すると、上にちょっとした空きができます。ここにつっぱり棒を通して、タオルの予備を置いています。