幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
もうすぐお正月。おせち料理と一緒に、色鮮やかなお花が食卓にあるとぐっと華やかになり、お正月をもっと楽しめるのではないでしょうか。私も先日、お正月用のアレンジを教わって、お気に入りの花でお正月アレンジをつくってみました。
おうちにある箱を活用するのもおすすめ。お花のお正月アレンジ
お弁当箱くらいの容器にオアシス(花の吸水スポンジ)を入れ、そこにタチカズラ、松、マム(オペラ)、ブラジリアンペッパーベリー、ラナンキュラス、シキミア、水仙などを挿しました。洋風な花材でも、赤い小さな実や針葉樹を入れてみたり、しめ縄のような和風な飾りをあしらったりすることで、お正月の雰囲気に。やっぱり赤い実が入ると、お正月らしさがあって華やかになりますね。
また、花の色は統一して選んだ方が、全体の雰囲気がまとまりやすいかなと思います。ピンク系、黄色系、白系…などが華やかになっておすすめ。容器はフラワーアレンジ専用のものでなくても、深めの小さな木の器などにオアシス(花の吸水スポンジ)を入れて挿すのもすてきだと思います。お正月らしく、小さな汁椀のようなものでもかわいいかも。小さい容器から始めると、簡単にまとまりやすいし、置く場所も選びませんよ。
お皿に乗せるだけでもお正月アレンジに!
たくさんお花を買って挿せたらいいのですが、予算的にもちょとオーバー、失敗したらどうしよう…なんてときには、お皿に乗せるだけのアレンジでも十分。こんな風に木のトレーに、ちょっと飾るだけでもぐっと華やぎますよね。
しめ縄に込められた意味。かわいいだけの飾りじゃないんです
そしてこちらは、わが家のしめ飾り。これも教わって自分でつくったものです。私はピンク色が大好きなので、ピンクと白の花材を選んで、片方に重さを出してまとめてみました。最近はフラワーショップでも、現代風なしめ飾りが販売されているので、どのしめ飾りが玄関の雰囲気に合うかな~なんて考えながら買うのも楽しいですよ。
ちなみにしめ縄を飾るのは、日本の神話が由来とされています。
昔むかし、天照大神(あまてらすおおみかみ)という神様がいました。弟の須佐之雄命(すさのおのみこと)という神様があまりにも悪さをするので、怒って天の岩屋に隠れてしまったそうです。天照大神は太陽の神様なので、世界中が真っ暗になってしまったそう。
隠れてしまった天照大神の気をひき、天照大神が岩戸から様子を見に来たとき、神様達は岩戸を閉め、また岩屋に逃げ込まないようにしめ縄で縛ったのだそう。
来年もたくさんの光が、私たちの暮らしにさしますように…と祈っています。
【幸栄(ゆきえ)】1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、2010年から卵とバターを使わないパン教室、
「toiro」を始める。新著に
『日々たんたんとパン』(光文社刊)のほか、『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。