フィンランド人の男性と国際結婚をし、3児の母としてグローバルな子育てをしているルミコ・ハーモニーさん。親子での国際交流を支援するNPO法人でも活躍するルミコさんが、さまざまな海外事情を紹介してくれます。今回のテーマは、日本人にはまだあまりなじみのない「サンクスギビング(Thanksgiving Day)」です。
11月の第4木曜日はサンクスギビング!家族で食卓を囲んで盛り上がろう
日本では、ハロウィーンが終わり11月になった途端、街にクリスマス色が増していきます。一方欧米では、クリスマスの前にもうひとつ大きなイベントがあります。それがサンクスギビング。
サンクスギビングとは、アメリカでは伝統的な行事で感謝祭のこと。土地の恵みに感謝するためのお祭りでした。現代では楽しいイベントとして、親族や友人とともにごちそうを囲んで盛り上がります。
●サンクスギビングで外せない七面鳥
サンクスギビングの伝統的なディナーのメインディッシュとなるのは、角切りにしたパンなどを詰めた大きな七面鳥の丸焼きです。そのため、感謝祭の日は「七面鳥の日」(Turkey Day)と口語的に呼ばれることもあるほど。切り分けた七面鳥には、グレービーソースとクランベリーソースを添えます。現代ではベジタリアン向けに、豆腐や麩で七面鳥を模してつくった食品(“トーファーキー”など)も市販されています。
副菜に添えられるのは、マッシュポテトとグレービーソース、オレンジ色のサツマイモの料理、サヤインゲンのキャセロールなど。デザートには、旬のリンゴやカボチャを使ったアップルパイやパンプキンパイが定番です。
ちなみに感謝祭の朝には、大統領が、2羽の七面鳥を食卓に上る運命から”恩赦”する(Turkey Pardon)という行事が、ホワイトハウスで行われます。今年大統領になったばかりのトランプ大統領がどんなパフォーマンスを行うか、注目ですね!
●日本でサンクスギビング風の食卓にするなら
しかし日本では、専門的な店以外では、七面鳥を入手するのは至難の業です。そこでわがハーモニー家では、ターキーではなく、鴨の丸焼きと、シナモンスティックとバターをさした丸ごと焼きリンゴをつくりました。
チキンを焼いて、グレービーソースやクランベリーソースを添えるのもいいかもしれませんね。グレービーソースは、肉を焼いたときに出る肉汁を使ってソースに仕立てるもの。クランベリーソースはネットでも買えるので、ご興味のある方は、ぜひ一度試してみてください! アメリカ風の食卓が味わえますよ。