幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。


<幸栄のゆらゆらと、つらつらと。日々のささやかな幸せをパンと一緒に。>
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なんだか最近、食べても食べてもおなかがすくなぁ、と考えていたら…そうでした、秋だからなんですね。スーパーマーケットに並ぶ果物も、栗やブドウ、リンゴなど秋の実りを感じるものでいっぱいです。

リンゴといえば、秋は紅玉という真っ赤なリンゴが並び始める時季。お菓子をつくる方にはおなじみだと思うのですが、紅玉は煮崩れしにくく、甘さはもちろん酸味もしっかりと味わうことができる品種です。さっそく買ってきた真っ赤な紅玉で、煮リンゴをつくりました。

煮リンゴのつくり方

[材料](つくりやすい分量)

・リンゴ(紅玉) 1個

・砂糖 リンゴの分量の1/10

・レモン汁 小さじ1/2~1程度

[つくり方]

(1) リンゴは洗って、皮ごと8等分のくし切りにし、さらに4等分のひと口サイズに切る。

(2) 鍋に(1)を入れ、重さをはかる。リンゴの重さの1割の砂糖と、レモン汁小さじ1を入れ、よく混ぜ合わせたらフタをして弱火にかける。

(3) ふつふつと音が聞こえたら、木ベラで混ぜながら10分ほど煮る。木ベラで混ぜないときは、できるだけフタをしたままにしておくと、早く火がとおります。

(4) 火をとめ、粗熱を取って保存容器などに移す。そうするとほら、おいしそうな煮リンゴのできあがり!

私はまずは温かいままで、そのあとは冷蔵庫でしっかり冷やしていただきます。ヨーグルトにトッピングすると、酸味と煮リンゴの甘酸っぱさがとってもよく合いますよ。

好みで煮リンゴの上から、ハチミツをかけてもおいしいかも。クリームチーズと一緒にパンにのせるのも試したいところです。今が旬のリンゴ。そのままでももちろんおいしいのですが、ひと手間加えて味わうのも楽しいですよ。

【幸栄(ゆきえ)】

1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、2010年から卵とバターを使わないパン教室、

toiro

を始める。 著書に『

「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)

』(主婦と生活社刊)、『

パウンド型で焼けるおいしい食パン

』(家の光協会刊)、『

あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり

』(アノニマスタジオ刊)などがある。