毎日がんばってつくっている料理やお弁当、おしゃれなカフェに出かけたときに食べたランチ…。これらを撮影してSNSにアップしている人、多いのではないでしょうか。せっかくなら、よりおいしそうに撮れたものをアップできたらうれしいですよね。そこで写真教室を主宰する西村りつ子さんに、「料理をおいしそうに撮るコツ」を教えてもらいました。

おいしそうに撮る
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2つのポイントさえ押さえれば、インスタ映え間違いなし!

「光を意識する」ことと、「主役を決める」こと。おいしそうに写真を撮るためには、この2つが大切なポイントになります。

POINT1:料理がおいしそうに見える光

料理がおいしそうに見える光

上の写真を見てください。料理が光に包まれ、ツヤと立体感が出ています。逆光や半逆光(斜め後ろから光が当たっている状態)は、料理をとてもおいしそうに見せてくれる光なのです。その光をとらえるには、窓際にテーブルを寄せるとできます。直射日光が当たる場合は、白いレースカーテンをひいた状態で撮るとよいでしょう。カフェなどでも、最初に窓際の席を選ぶと、おいしそうな写真が撮れる確率がグンと上がります。

サイド光

また、サイド光(横から光が当たっている状態)も陰影が強く出て、かっこうよく撮れるおすすめの光です。なに気なく撮るのではなく、まずステップ1として光の向き、影の向きをチェックしてみて下さい。どの方向から撮るのかを意識するだけで、写真はだいぶ変わってきます。

POINT2:主役を決める

目の前に並んだおいしそうな料理。どれもこれもしっかり写真に収めたいというのが人の心情ですが、そこはグッとガマン。欲張りすぎると、なにを伝えたいのかわかりにくい写真になってしまいます。
まずは、主役のひと皿を決めましょう。

主役のひと皿

彩り豊かなサラダや、写真映えするビビットカラーの器は、脇役にします。そっと添える気持ちで入れるだけで、華やかな食卓が想像できます。

ワンプレート

ワンプレートやお弁当なら、一品見せたい主役を選んで下さい。そして、その主役がいちばんおいしそうに見える角度を探しましょう。この写真の場合、主役は肉巻き。肉巻きの照りが輝いて見える角度を意識して、撮影しています。

モノクロやセピア

最後に、地下にあるカフェや、夜撮影するときのワンポイントアドバイスです。自然光で撮影できないときは、あえてモノクロやセピアで撮影してみましょう。それだけで、雰囲気がグッとアップします。文字入れすれば、おしゃれなポストカードのように!

いかがでしたか? これからは光をチェックして、おいしそうに見えるポイントを探して、撮ってみてください。おいしそうな料理写真に「いいね!」が増えるかもしれませんよ。