しょうゆ皿や薬味皿、漬物皿としてなじみのある「豆皿」。小皿のなかでもいちばん小さな和食器である豆皿が今、人気を集めています。伝統的な和柄のものだけでなく、動物モチーフや北欧風、カラフルな柄などデザインやバリエーションが豊富になり、集めたくなる豆皿ですが、使い方がわからないという人も多いはず。「豆皿を使うと毎日の食事の時間が楽しくなるし、料理もおいしく見えるからわが家では欠かせない食器です」と話すのは、輝く主婦を発掘するコンテストで、食べ物を美しく撮影するセンスが高評価を得て「ESSE Shu_fu of the year 2016」を受賞した、インスタグラマーのひとみさん。そんなひとみさんに、すぐにマネできる便利でおしゃれな「豆皿」活用法を、教えてもらいました。
豆皿使いにテクニックはいらない!いろんな組み合わせで楽しめますよ
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「ちいさきものはみなうつくし」。枕草子の一節にもありますが、日本人は昔から小さなものが好きなように思います。もちろん私もそのひとり。小さなお皿はそれだけでかわいらしくついつい手にとってしまいます。さらに、ちいさきものはたくさん並べるとさらにうつくし。ずらっと並べるだけでときめきます。とはいえ、並べているだけではもったいない。しょうゆ皿など定番の使い方以外にも、もっと豆皿を食卓に活用してみませんか? 今回は、わが家でよくやっている豆皿活用法をお伝えしたいと思います。
●おかずを豆皿にちょいのせするだけで、おうちカフェ風に
おかずをちょこちょこと豆皿にのせて食卓に並べるだけで、おうちカフェ風に! どれから食べようか迷ってしまうのも楽しみのひとつです。おかずはもちろん、普段どおりのもの。茶色く地味なおかずだって、柄のある豆皿に盛ると趣きが出て雰囲気を感じる食卓に変わります。今回は同じ丸型ですが、少しずつ大きさが違うので、動きも出てにぎやかに。これ、疲れたときなどとっても使えるので(笑)、忙しい方はぜひ!
●お盆やトレイにのせて『豆皿ご膳』に
形が違う豆皿のときなどは、お盆やトレイなどにお膳の様なイメージでちょこちょことのせてみるのも、まとまり感がでてとてもよいです。旅館の朝食のような、ちょっとおめかしした雰囲気を演出できますよ。
●ワンプレートご飯のワンポイントに
またワンプレートご飯で、汁気のあるものや、やわらかくて形が定まりにくいおかずをのせる場合に、間仕切り的な役割で使うこともできます。これには豆皿に限らず、おちょこを使うのもおすすめです。平らなイメージのワンプレートの中に高低差を出すことで、メリハリのある盛りつけが完成しますよ。
●異色の組み合わせも、楽しいアクセントに
大きな器だと、ほかの器との兼ね合いを細やかに考える必要が。でも、豆皿のように小さいものだと、ひとつひとつが大きく主張しないので、気軽に組み合わせられます。写真のように、形も色も違う異色の組み合わせだって、テーブルのよいアクセントとして目を楽しませてくれるのもおもしろいところです。
●来客用のコーヒーや紅茶のお供に
最後に、来客時にコーヒーや紅茶を用意するときはいつも、角砂糖やシロップなどを豆皿にのせて一緒にお出ししています。たったそれだけですが、かわいらしいといつも喜んでもらえる、ちょっとしたおもてなしです。お茶菓子入れにも、もちろん豆皿が活躍!
豆皿は手頃な値段のものが多いのも魅力。小さな一枚ですが、活躍度は大! いつもの食卓にマンネリを感じたときは、豆皿で遊んでみては?器に興味があるけれど、使いこなせる自信がないという方にも、まずは豆皿から入門してみるのがおすすめです。ちょっとした贈り物にもぴったりですよ。