幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
愛らしい缶の中には、これまた愛らしい焼き菓子が
「これおいしいから食べてみてください」
パン教室の生徒さんから、おいしくてかわいらしいお菓子をいただくことがよくあります。来てくださるだけでもありがたいのに、手土産までいただくなんて!本当にありがたくて、感謝でいっぱいの毎日です。
とあるレッスンの日、いつもおふたりで参加してくださる生徒さんたちが、どちらもとても愛らしい缶に入った、焼き菓子をくださいました。
●まるで小さなクレープ。甘酸っぱい味わいについつい手がのびちゃう!
ひとつめは、イチゴとチョコレートを使ったお菓子の専門店
「AUDREY」の「グレイシア」。
舌触りが軽いクリームをさっくりとしたラングドシャ生地でくるりと巻いたクッキーに、甘酸っぱいフリーズドライのイチゴがちょこんとのっています。
まるで小さなクレープのような姿、なんてかわいらしいのでしょう。
●レモンの酸味がさわやかな、まあるいアイシングクッキー
もうひとつは、いがらしろみさんの、焼き菓子とジャムのお店
「Maison romi-unie」のレモンクッキー。
さわやかな白い缶の中には、思っていたよりも大きめなクッキーが、なんと8枚も入っていました。クッキーからはバターのいい香り!
そこにレモンの酸味を感じることのできるレモンアイシングがかかっています。軽やかで、もう何枚でも食べられるおいしさ!夏太り必至なので、2枚でごちそうさま(笑)。
缶入りのお菓子は、持ち運ぶときも壊れる心配が少なくて安心。なによりも食べ終わった後に「このかわいい缶の中になにを入れようかなぁ」ともうひとつ、楽しみがあります。まだまだ知らないお菓子がたくさんありそう!そう考えるとわくわくしてきます。
【幸栄(ゆきえ)】1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。