毎日の料理家事は、終わりがない長距離走。だからこそ、バテないように、力を抜くことも大切です。雑誌やネットで家事効率にまつわる情報を発信し、著書もあるさいとうきいさん、Akiさん、MIさんの3人に、効率的な「料理家事の手の抜き方」を教えてもらいました。

「こうしなくてはならない」という思い込みを捨てれば、家事はラクに!

なくても困らない作業はいっそ減らしたり、おいしさが変わらないなら手間を省くなど、目からうろこのアイデアがいっぱいです。

●ストックは持たない

ストックは持たない
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「なくても数日困らないものであれば、ストックは不要! 調味料なら、それを使わない料理をつくればいいだけ。ボディソープやハンドソープ、洗顔石けんも、なくなったらどれかで代用すればよし」(Akiさん)。これで、煩わしいストック管理をカットできます。

●盛りつけは考えない

盛りつけは考えない

少しでも早く料理を出そうと思うと、盛りつけにかける時間も惜しいもの。「ワンプレートに複数盛りは意外とおかずの彩りや配置に気をつかうので、うちでは一品ごとに大皿盛りが定番」(さいとうさん)。なにも考えずパッと盛ってすぐ出せます。

●食事は一汁三菜でなくていい

食事は一汁三菜でなくていい

「一汁三菜」に縛られると、あれもこれもつくらなければ! と考えるだけで疲れてしまいます。「夕食だって1品のときがあっていいんです。わが家では、ご飯に野菜と煮豚をのせた『サラダ丼』が忙しいときの定番」(MIさん)、「主菜と副菜の2品献立でOKとすると、気がラク」(さいとうさん)。

●調味料は移し替える必要なし!

調味料は移し替える必要なし!

見た目を整えるためだけの調味料の移し替えはパス! 「洗って、乾かして…と、容器を清潔に保つのは意外と大変。私は容量500ml、透明ガラス、キャップがゴールドと決めてチョイスし、移し替えなくても統一感が出るようにしています」(Akiさん)。

●弁当はわざわざつくらない

弁当はわざわざつくらない

「弁当は前日の夕食のおかずでいいと割りきるとグンとラクに」。夕飯を食卓に出すタイミングで電子レンジ対応の弁当箱にもおかずを詰めて冷蔵庫へ。「朝は弁当箱ごとレンジで温め、ご飯をつめるだけ」(MIさん)。

●料理は器に移さない

料理は器に移さない

料理は器に盛る、という概念を捨て、調理後そのまま食卓へ。「シンプルなデザインのすり鉢を選び、ゴマあえをつくったらそのまま食卓へ。移し替える手間も洗い物も減り、一石二鳥です」(Akiさん)。炒め物はフライパンのまま、常備菜は保存容器のまま出すのも手。

●あと1品より、もう1日分

あと1品より、もう1日分

あると助かるストックおかず。でも、それをつくるために時間をかけるのも避けたいところ。「あと1品つくろうと思うと倍大変だけど、量を増やして1日分多くつくるなら手間は同じ。煮込み料理などは鍋いっぱいつくります」(Akiさん)。

●献立はあえてローテーションに

食事はいろいろつくらずテンプレート化

「わが家のメニューは、ハンバーグや焼き魚など、家族の好物をローテーション。あれこれ献立を考えず、繰り返すだけなので、買い物も調理もスムーズ。好きなものが週に一度登場することで、家族も大喜びです」(MIさん)。

便利なアイテムを味方につけて、苦手な家事をおまかせ!

道具をうまく使うことも、家事効率化への道。実際に使っている便利グッズを紹介してもらいました。

●市場カゴをバッグ&収納兼用に

市場カゴをバッグ&収納兼用に

バッグにもカゴにもなる市場カゴは活用度大。「食材の買い物バッグとして使い、帰宅後は食材入れに。2役で活躍しています」(MIさん)。「図書館で本を借りるときはバッグとして、家ではそのままカゴとして使えば、本の移し替え不要!」(さいとうさん)

●オイルスクリーンで調理時の油はねを防止

オイルスクリーンで調理時の油はねを防止

「調理のときの油はねは、掃除が大変なので、極力避けたいところ。そこで、揚げ物や炒め物をつくるときは、オイルスクリーンでフライパンをカバーしています」。(さいとうさん)。蒸気は逃しつつ、油はねを防ぐすぐれもの。丸洗いできるので、手入れも簡単。

●おやつの皿はペーパーナプキンで代用

おやつの皿はペーパーナプキンで代用

おやつをちょこっと盛るときには食器を使わず、ペーパーナプキンで代用して、洗う手間をカット。「ママ友たちが集まったときに出す焼き菓子やスナック菓子、食事のときのパンをのせるのにも重宝。かわいい北欧柄のものを数種類そろえています」(MIさん)。

●料理本のレシピをデータ化しテキスト検索可能に

料理本のレシピをデータ化しテキスト検索可能に

料理本を参考にしようと思っても、お目当てのレシピが見つからないとイライラ。そこで、たくさんあった料理本の大半をデータ化。「パソコンやタブレットからテキスト検索できるので、素材やメニュー名から一瞬でレシピが見つかり、大助かり!」(さいとうさん)。