せっかく使いやすく収納しているはずなのに、いざというときにうまく使えず、イラッとしたことはありませんか?これ、結構ストレスです。そんなイライラを解決するのが、小さな印をつけること。重要なポイントを目立つように工夫するだけで、いろいろ便利になるそう。
「視覚に入ってくる情報がわかりやすいと、こうしたストレスをなくすことができます。わが家ではちょっとした工夫で回避しています」
そうアドバイスするのは思考と空間の整理のプロ、ライフオーガナイザーの森麻紀さん。ストレスなく、一連の動作がスムーズに流れるための工夫を教えてもらいました。
「印つけ」で重要なポイントを目立たせると、使いやすさがぐっとアップ!
●症例1 ノートパソコンの充電にイラッ
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わが家のノートパソコンの電源の差込口は横ではなく、背面にあります。そのため、差込口は座ったままでは見えません。普段はコードを繋いでいないので、繋ぐタイミングといえば「充電がきれる!ヤバイ!」というとき。焦るのに、手探りではどこに差込口があるのかの見当がつかず、イライラしてきてしまうわけです。でも、写真のように印をつければそのイライラも簡単に解消。
●症例2 デジタルカメラの充電池にイラッ!
電池のプラスマイナスを見れば、どちらの向きに入れればいいのかわかるし、充電池自体に印がついているものも多いのですが、その印が小さすぎて見にくいのです。中を覗き込み、わざわざ電池の裏側を確認するのも面倒なので、印をつけました。充電池の留め具にはどれもなにかしら色がついているので、そちら側にシールをはり、入れるときに迷わないようにしています。
●症例3 エアコンのリモコンにイラッ!
今の季節、おやすみタイマーでセットしたエアコンが途中で切れてしまい、夜中に目を覚ますこと、ありませんか?わが家はまさにそれです。そんなときに大助かりなのがこちらの印。
リモコンの真ん中が除湿なのは覚えていても、右か左、どちらが冷房なのかが寝ぼけた頭と眠い目ではすぐに判断できないのです。わずかな明かりでも、どれを押せばいいのかわかるように印つけをしています。冬は「はってない方」と覚えれば、とても快適に眠れるのです。
ちなみに、リビングのリモコンはこのようになっています。子どもがまだ漢字を読めなかったころにはったもので、暑いときは青で涼しく、寒いときは赤で暖かく…。大人もパッと見たときにわかりやすいので、はったままにしています。
●症例4 オーブンレンジのボタンにイラッ!
お手伝いの一環で子どもに、「○○ワット、レンジで○分やっておいてー」とお願いすることがあります。字が読めるとはいえ、間違ったところを押したりすると危険なこともあるので、“押していいのはここだけ”という印を「レンジ出力」ボタンにつけました(大人のためでもあったりします)。キッチンを白で統一していることもあり、目立たないようにここは白色のシール。
●症例5 どっちの薬だっけ?にイラッ!
先ほど、エアコンのリモコンで「冷房→青」「暖房→赤」と、温度の色分けに使用した赤と青のシール。色のイメージを利用して、朝に塗る薬と夜に塗る薬を見分けるのにも利用しています。せわしない朝を少しでもスムーズにやり過ごすための工夫です。