これからの季節に大活躍するレインブーツ。丈夫なイメージがありますが、保管の仕方によっては劣化を早めてしまいます。では、どのようにケアをすればよいのでしょうか? 専門家にお手入れ方法を聞いてみました。

レインブーツが汚れたら40℃以下の温水で流し、風通しのいいところで保管を!

お気に入りのレインブーツを大切に。プロが教える正しいケア
お気に入りのレインブーツを大切に。プロが教える正しいケア
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そもそも、レインブーツの素材はおもに天然や合成のゴムか、ポリ塩化ビニルで、大人用商品の大半はゴム製です。ゴムは劣化するとベタつきや変色、硬化、ヒビ割れなどが起こる素材。特性として、どうしても経年劣化は起こってしまいますが、保管の仕方でそのスピードを遅くすることはできます。

「ゴムは高温多湿に弱いので、たとえば温度が上がりやすい車内に放置したり、直射日光に当てて乾かしたりすると、ベタつきや硬化が進み、やがてヒビ割れて水漏れしてしまう可能性も。また、狭い靴箱の中で折り曲げて保管するのも、曲げた部分に負荷がかかりヒビ割れの原因になります」(シューズメーカー「ムーンスター」の中村和也さん)。

それでは、正しいケアはどうすればよいのでしょう?

「レインブーツが汚れたら40℃以下の温水で流し、陰干ししてから温度と湿度が低くできるだけ風通しのいいところに保管してください。湿気を取るシューキーパーを入れればより安心。もちろん、折り曲げてしまうのは厳禁です!」

さらに長もちさせたいのなら、もうひと手間のケアがおすすめ。ホームセンターやカー用品店で売られている、クルマタイヤ用の保護剤やコーティング剤を定期的に塗ると、劣化の防止に効果的だそう。白化が気になるときも有効です。ちなみに白化は、ゴムの劣化を防ぐために加えられた保護材が時間の経過とともに染み出たもの。ものによってはそれほど長く使わなくても起こり、劣化ともまた異なります。ただし、どちらもゴムを劣化させる油性ではなく、水性を選ぶよう注意しましょう。油性(溶剤性)はゴムを劣化させるうえ、火気や中毒などにも注意が必要です。

※保護剤やコーティング剤を使う際は、目立たないところでまず試し、様子を見てから本格的に使うようにしましょう。商品の注意書きに従って使用して下さい