「見せる収納」は効率的だけれど、テクニックやセンスが必要です。一方「隠す収納」はスッキリするけれど、ものが探しにくかったり、掃除や片づけがしにくいことも。
両方を“いいトコロ取り”できるのが、じつは「カゴ収納」だと、ライフオーガナイザー・小林かおるさんは言います。
なかでも「持ち手つきのカゴ」は、見た目もいいうえ、家事の流れもスムーズにしてくれる最強のカゴなのだとか。実際家で使っているカゴと、その使い方を教えてもらいました。
「持ち手つきのカゴ」でリビング収納
すべての画像を見る(全7枚)よく手に取るものはサッと手に取れる場所に置いておきたい。
だけど、ただ置くだけでは雑然としがち。そのうえ、どこに置いたかわからなくなってしまった!…なんてことにもなりかねません。
そんな場合は、小さなものでも置き場所(住所)を決めておくことで、探し物が少なくなります。
わが家では「しまわないでおきたいもの」を持ち手つきのカゴに入れています。
“持ち手つき”というのがポイントです。ラクに持ち上げられるから、床置きしても棚に置いても、掃除の妨げにならないのです。
ソファの横に置いている持ち手つきのカゴには、図書館で借りた本やお店のカタログなどを入れています。移動がラクなので、読みたい場所へ移動させることもよくあります。
キッチン入口にも近い、リビングの窓際に置いているのは、深さのある、スクエアの持ち手つきカゴ。中に「100均の仕切りケース」を入れ、そこにハンドクリームや虫よけスプレー、エコバッグ、カメラなどを立てて入れています。毎日手に取るものがここにまとまっています。
虫除けスプレーは、リビング窓から外で遊ぶ子どもに渡したり、網戸にふきつけるので、窓の近くだと動きがスムーズに。
ハンドクリームはキッチンの洗いもののあとに使うことが多いので、キッチン入口のこの場所が便利なのです。
なお深めのカゴだと、中でものが行方不明になりがち。この「カゴ+100均ケース」で、ひとつひとつに住所を決めたら、ものの迷子がなくなり、準備に手間取ることが減りました。
浅いタイプの持ち手つきカゴには、ペットのトイレシートと掃除グッズを入れて、ペット用トイレの近くに。
こちらも床置きしているので、掃除のときにはサッと持ち上げられてラクです。ちなみにソファの後ろ側に置いてあるので、リビングに入って見渡しても目立たない場所にあります。
チェストの上には小さめの持ち手つきのカゴを。ここには、リビングのすべてのリモコンを入れています。小さなカゴも持ち手つきにこだわったことで、掃除がラクに。片手でサッと持ち上げるだけです。
インテリア性が高いのはもちろん、掃除もラクになる「持ち手つきカゴ」の収納。
ものをまとめてくれる、生活感のあるものを隠してくれる、さらにサッと持ち上げることができ、家事がスムーズになるなど、メリットいっぱいです。