テレビや雑誌などで、シンプルな生活のアイデアを披露している、整えアドバイザー・阪口ゆうこさん。ブログやセミナーで、参加者からよく寄せられるお悩みがあると言います。それは、ゴミ問題に関して。「ゴミの分別ごとに専用のゴミ箱は必要?」「暑くなるとにおいが気になり、メンテが大変」などなど…。
阪口さんによると、じつはこの悩み、ある考えを変えることで、劇的に解決するのだとか。「暮らしを整える」という視点から、詳しく解説していただきました。
ゴミの分別に合わせてゴミ箱はそれなりの数が本当に必要なのか?
ゴミの分別に頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか?私の周りでも、住んでいる自治体で、年々、ゴミの分別が厳しくなっているという声を聞きます。分別が細かくなれば、家庭では、分別用のゴミ箱はいくつも必要に。家に、どれだけスペースがあってもたりない!なんて問題が勃発します。
でも、本当に、それだけの数のゴミ箱が必要なのでしょうか?ゴミ箱の問題に、今一度向き合ってみましょう。
ゴミ箱の気になる3つの悩み
ゴミ箱のなにが問題か。においと衛生管理とスペース、この3つが代表的だと思われます。
においは今の時季、とくに気になりますよね。キッチンの可燃ゴミのゴミ箱などは、気温が上がってくると、開ける度に、いやなにおいがムワッと!寒くなってきたら、においは減りますが、今度は水洗いするのがおっくうに。そして、分別が厳しくなると、ゴミ箱の種類も増えて、それを置くためのスペースが膨大に増えていきます。
私自身、このゴミ箱をめぐる3つの問題には苦しめられていました。なかでも、ゴミ箱を洗うのがきらいでした。ゴミ袋が破れて、中身がこぼれて地獄を見たことも。また、外で水洗いしていたので、夜間や天気が悪い日にはすぐ洗えずストレスに。
そこで、抜本的改革をしてみました。
ゴミ箱ストレスから、これで解放されました
まさかの「室内にゴミ箱を置かない!」という選択です。
代わりに、勝手口を出てすぐのところにゴミ箱を5つ置き、ゴミが出たら、その都度捨てに行きます。
屋内にゴミを持ち続けないという戦法。
調理中などに出るゴミは、キッチンのシンク脇に、S字フックでレジ袋をぶら下げただけの「簡易ゴミ箱」に。ゴミがたまれば、口を縛って勝手口のゴミ箱へポイ。夜も寝る前にポイ。これで、ゴミのない状態で朝を迎えます。
じつはこれ、分別が厳しい自治体に住む、義母に教えてもらったやり方なんです。ゴミの種類ごとに大きなゴミ箱を持たなくても、レジ袋とS字フックを増やすだけで対応できます。生ゴミの場合は、レジ袋に入れっぱなしは厳しいですが、プラゴミやビン、缶だったら、専用のゴミ箱を用意しなくても問題なし。
このやり方で、「家の中に立ち込めがちないやなにおい」「家の中で使うゴミ箱を外で洗うという手間」「コンパクトなキッチンに割くゴミ箱専用のスペース」という3つのストレスから解放されました。
仮に、ゴミの液だれがおきても、発見は早いはず。というか、つめ込むことがなくなったので、今のところ、穴あき事件も起こっていません。
「こうあるべき」に縛られず、ゴミ箱とのつき合い方を一考してみるのは意外に価値のあることだと思います。
もっとも、暮らし方は暮らしの数だけ、やり方は人の数だけあるでしょう。今回紹介したやり方は、あくまで私にとっての正解。家族構成や家の間取りなどによって、別の正解があるはずです。
整えアドバイザー。夫、小学生の長男、長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。著書『
家族がいちばん。だからきちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ』(日本文芸社刊)が発売中。ブログ「
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