ものが多くても、見せる収納でかわいいインテリアをつくる「フランス式収納」が人気です。
「パリで暮らしていると、決まりきったスタイルに沿うことなく、すてきな空間をつくり上げることが得意な人が多い」と語るのは、フランス式収納の達人・正林恵理子さん。詳しく聞きました。
家にある「使ってないもの」もフランス式なら大活躍!
「『こうでなきゃ』がなく、収納もディスプレイも、感性のまま自由」というフランス式収納。第一歩としておすすめなのが、用途の違うものを収納に使う方法です。
「かわいいお鍋や拾った木箱ですら、使い方次第でおしゃれで便利な収納アイテムとして役立ちます。ぴたっとキマるとうれしいし、試行錯誤を繰り返すうち、自分らしい、遊び心のある部屋ができ上がってきますよ」
●コランダー(水きりボウル)
すべての画像を見る(全8枚)蚤の市で買った古いコランダー(水きりボウル)に新聞紙を敷いて、果物や根菜類を保管。
「穴があるので通気性がよく、根菜も長もちします」
●ジャムのあきビン
洗面台の鏡裏の棚は、アクリルケースで4分割。小さなジャムのあきビンを入れて、ヘアピンやフロスなどを立てたシンメトリー収納。
●アルミケース
蚤の市で見つけた大小のアルミケース。
「フタつきで使いやすいので、トイレでサニタリー用品などを入れておくのに使っています」
●野菜箱
サイドの文字とイラストがかわいい木箱は、パリのマルシェで入手。
「洗剤類のストック品を入れて棚に並べています」
●メジャーカップ
キッチンで目を引くアルミ製のメジャーカップ。
「イギリスで見つけてひと目ぼれ。古くて実用性はないので、メラミンスポンジを入れています」
●ピッチャー
パリのビストロで使われていたというプラスチック製のピッチャーは、ウエス入れに。
「形といい色といい、大のお気に入りです」
フランス式収納のルール「収納アイテムこそ自由に」
固定観念にとらわれず、自由な発想で楽しむフランス式収納。「家にあるもの」を使ってまとめることで、ものの総量は同じでも、雑然とした印象を払しょくできます。
【Before】
DVDやゲーム機、リモコンなどいろんなものが集まり、雑然としがちなテレビ回り。テレビ台の収納スペースを上手に使いきれていない。
【After】
散乱したものを分類し、アイテムごとにひとまとめ。あき箱や欠けた食器、使っていない調理器具などを使えば、見た目もかわいく遊び心ある収納に。