ニトリやイケア、無印良品に行くと、おしゃれな収納用品がたくさんありますよね。そんな数ある中から、みなさんはどうやって選んでいますか? シンプルだから、使いやすそうだから、安いから…など、理由はさまざまでしょう。では、実際にそれらを使って上手に片づけられていますか? 買ったことに満足してしまっているのか、いまいち使いこなせていない、なぜか片づかないという人もいるのではないでしょうか。

「収納用品なんて好みの問題で、どれも同じと思っているかもしれません。でも、片づけられない原因が“選んだ収納用品にある”という場合もあります。それを見分けるのに有効なのが、『利き脳』なんです」

そうアドバイスしてくれたのは、思考と空間の整理のプロ、ライフオーガナイザーの森麻紀さん。利き脳別おすすめ収納用品について、具体的に教えてもらいました。

まずは自分に適した収納用品を知るために、脳タイプを調べよう!

●チェック1

自然に指を組んでみましょう。
右手の親指が下にきたら「右脳」、左手の親指が下にきたら「左脳」。
(写真の場合は、右手の親指が下なので利き脳は「右」)

右手の親指が下にきたら「右脳」、左手の親指が下にきたら「左脳」
右手の親指が下にきたら「右脳」、左手の親指が下にきたら「左脳」
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●チェック2

次は自然に腕を組んでみましょう。
右腕が下なら「右脳」、左腕が下なら「左脳」。
(写真の場合は、右腕が下なので、利き脳は「右」)

右腕が下なら「右脳」、左腕が下なら「左脳」。
右腕が下なら「右脳」、左腕が下なら「左脳」。

セルフ診断できましたか? たとえば、
指が「右」+腕が「右」=

右右タイプ

指が「左」+腕が「右」=

左右タイプ

ということになります。

利き脳ごとの特徴と、それぞれのタイプにあったおすすめの収納用品を紹介

●右右脳タイプ

気になったことはすぐにやりたい反面、面倒なことは続かないのが右右脳タイプ。パッと出せて、パッとしまえるワンアクション収納がおすすめです。たとえば、ざっくり入れられる大きめのカゴやボックスタイプのケース、掛ける、つるすタイプのもの。

でも、美的感覚にすぐれているので、見た目は重視したいタイプでもあります。

美的感覚にすぐれているので、見た目は重視したいタイプ

収納の中は、半透明の中身がわかる入れ物がおすすめです。

中になにが入っているかがわかると安心するタイプなのと、詰め込み過ぎる傾向にあるものの、取り出しにくいと使わなくなるので、量がわかった方がいいのです。でも、見た目重視のタイプでもあるので、写真のように形や色は統一してすっきりさせるといいでしょう。

引き出しは深い物より、浅くて中の物が一覧できる方が向いています。

引き出しは深い物より、浅くて中の物が一覧できる方が向いています。
あなたに合う収納用品は「利き脳」で異なります

たくさん物が置いてあると掃除をさぼる傾向にあるため、一気に移動できるトレー収納とかがいいかもしれません。出しっぱなしのものは容器を入れ替えるなどして、見た目もこだわると、片づけグゼが高まりますよ。

容器を入れ替えるなど

●右左脳タイプ

右左脳タイプをやる気にさせるのは「形から入る作戦」がいちばん! 逆に言うと、同じシリーズの収納アイテムがなかったりすると一気にやる気をなくします。
そんな右左脳タイプは、定番収納用品を選ぶのがいいでしょう。ものが増えたときに買いたすことが容易です。

定番収納用品を選ぶ

見た目にはこだわりますが、見えないところの収納用品にはあまりお金を「かけたくない」タイプなので、すてきなお菓子の箱や、紙袋を収納ケース代わりにするのも向いています。

紙袋を収納ケース代わりにするのも向いています。

先にもいいましたが、右左脳タイプは形から入ると成功しやすいタイプ。なので、ハンガーもお気に入りの同じシリーズでそろえると、片づけのモチベーション維持につながります。

片づけのモチベーション維持につながります。

●左左脳タイプ

片づけにつまずくもっとも大きな原因は、仕切られていない、決められていない空間があることがあげられます。左左脳タイプの人はまさしく空間管理が苦手なので、まずはエリアを分け、ひとスペースずつ考えていくことです。細かく仕切れば仕切るほど向いています。ひとつひとつの定位置が決まっていることにワクワクする人もいるはず。

文房具や衛生用品など立ててしまえる写真のような収納用品は、上から見てすぐに使いたい物が取れるので、実用性重視の左左脳タイプにオススメ。

文房具や衛生用品など立ててしまえる写真のような収納用品

また、左左脳タイプは文字の認識能力が高いので、ラベリングが向いています。

左左脳タイプは文字の認識能力が高いので、ラベリングが向いています。

●左右脳タイプ

オリジナリティーあふれる左右脳タイプ。右右脳タイプと同じく、簡単なワンアクション収納が向いていますが、定番用品や誰かの真似をするというよりは、自分らしいと思える収納用品を選んでください。

たとえばシンプルなカゴでも、好きな布をかぶせて自分らしい収納にしてみるとか…。

たとえばシンプルなカゴでも、好きな布をかぶせて自分らしい収納にしてみるとか

また、全体の数を把握するのが苦手なので、どれくらい持っているのかひと目でわかる収納が合っています。

つり下げ収納や出しっぱなし収納が向いていて、木べらや菜箸はまとめて立てて入れられる収納容器を使うと便利。

ついつい買い過ぎてしまう傾向があるので、チャックつき透明保存袋などを使って見える化し、「ここに入るだけ」と決めると、買いすぎも減りますよ。

チャックつき透明保存袋

いかがでしたか? 自宅の収納を振り返ってみて、自分の利き脳と、家で使っている収納用品とがあっていましたか?

 まずはお気に入りのスペース、もしくは「片づけたい!」と思っている場所から、収納用品を見直してみるのもおもしろいかもしれませんね。片づけ欲がアップするかもしれませんよ。

※参考文献『

利き脳片づけ術: 脳タイプで、お部屋も心も未来もスッキリ!

』(高原真由美著、小学館刊)