片づけてもなぜか散らかる、ものが多くて入らない、収納スペースが狭い…といった収納にまつわる“やっかい”。読者500人にアンケートをとって「もっとも収納がやっかいな場所」を聞いたところ、1位キッチン、2位リビング&ダイニング、3位クローゼットという結果になりました。

そこで、整理収納アドバイザーとして活躍し、片づけに関する書籍も人気の小西紗代さんに、みんなのキッチンの悩みを相談。解決法を教えてもらいました。

キッチン収納の3大お悩みを一挙解決!

調理器具や食器などかさばるものが多く、また頻繁に取り出すために「なにをどこに収納すると家事がしやすいの?」と悩んでいる人が多いキッチン。小西さんによる「ベストな収納法」はこちらです!

●お悩みランキング1位!調理器具はどこに置く?

悩んでいる人が500人中311人と、もっとも多かった調理器具。鍋、フライパン、ザルなど、形がばらばらでかさばるものを、どのようにしまうのがいいのでしょうか。

小西さんによれば、「調理を火から始めるものはコンロ下、水から始めるものはシンク下へ」しまうのが好ましいそう。油を入れて焼いたり炒めたりするところから始めることの多いフライパンや、テフロン加工の鍋などはコンロ下へ。また、ザルやボウル、パスタ鍋など、水回りや調理台から使うことの多いものは、シンク下に収納すると使い勝手がいいそう。実際に、ご自宅の収納を見せていただくと、まさにそのとおり!

コンロ下は、フライパンやテフロン加工の鍋など。
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コンロ下は、フライパンやテフロン加工の鍋など。

シンク下には、ザルやボウル、パスタ鍋が。

シンク下には、ザルやボウル、パスタ鍋が。

「調理道具は重ねるとしまいにくいので、できるだけスタンドなどに立てるのがコツ」と小西さん。コンロ下は伸縮タイプのラック、シンク下はイケアの鍋ブタラックといったアイテムを使って立てていました。

●お悩みランキング2位!食器棚がぎゅうぎゅうで取り出しにくい

悩みの2位にランクインしたのは、食器棚の収納。食器がぎゅうぎゅうに詰まっていて、出しにくいという読者が231人いました。

「食器の収納がうまくいかないのは、棚板の枚数のせいかもしれません。縦の空間が大きくあいていると、あれこれ重ねてしまう原因に。棚板の間隔を狭めたり、コの字ラックを使って細かく収納していきましょう」

「同じ種類や似た大きさでまとめると取り出しやすいですよ」

ご自宅の食器棚も、上段はガラス類を3段に分けて、中段は白のみを2段に、下段は黒や色のあるものを自作のコの字ラックなどを使って細かく分類することで、スッキリかつ使いやすく収納。「同じ種類や似た大きさでまとめると取り出しやすいですよ」。

●お悩みランキング3位!食品ストックが管理できない

気づいたときには期限ぎれ…などの悩みが多かった食品ストック。小西さんは、開封ずみと未開封で各2つのボックスに分け、引き出しに並べて管理しています。

開封ずみと未開封で各2つのボックスに分けて収納

「乾物、お菓子など、食品の種類別に分けるよりも、開封ずみと未開封で分けた方が管理が簡単。開封したものから優先的に見れば、使い残しはありません。ストック量もここに入る分だけにしています」。

開封ずみの袋は、口をスライドファスナーで密閉。「左右がボックスに引っかかる長さなら、埋もれず便利です」。

「それ、わかる!」「あるある!」という悩みが多くランクインした、今回の読者500人アンケート。

ESSE4月号の特集「家じゅうの“やっかい収納”を制す」

では、さまざまな収納にまつわるお悩みの解決法を、プロや達人が紹介しています。新生活が始まる前に、家じゅうの“やっかい”を制してみるのはいかがでしょう。