家族写真を撮っても、プリントしないままデータとして残している方、多いのではないでしょうか。せっかく撮った写真、厳選したお気に入りを写真屋さんや自宅でプリントして、部屋に飾ってみませんか?
「海外ではよく見かける光景ですが、日本ではまだまだなじみが薄いかもしれません。でも、アイディア次第で、写真をインテリアに取り入れることができます」。そうアドバイスしてくれたのは、写真教室を主宰する西村りつ子さん。写真をインテリアになじませて飾る方法を、西村さんに伺ってみました。
おしゃれなインテリアとして写真をもっと楽しむアイデア
●フォトブックにして飾ってみよう!
写真をたくさん飾るのもよいですが、省スペースで気軽に飾れるのは「フォトブック」です。キレイに製本されているとプリントした写真とはまた違ったイメージで、立てかけているだけなのに、なぜかすてき!
手に取りやすい場所に飾ると、見返すきっかけにもなるのでおすすめです。
・いつ見返しても楽しくなるフォトブックのつくり方
わが家では1年に1冊、フォトブックをつくっています。最初の年は、長男目線でセリフを書き込みました。
「わたし、お絵描きだーいすき♪」
「ニイニがいると、もっと楽しい♪」
といった具合に、写真1枚1枚の雰囲気に合ったセリフをつけます。翌年は長女目線で。その翌年は次男目線で…。たったこれだけで、読んでいて楽しい、絵本風のフォトブックに仕上がるのです。
左ページは娘がお絵描きをしているところを撮影。「わたし、お絵描きだーいすき♪」とセリフを加えています。
右ページは娘と長男が並んで絵を描いているところで、『ニイニがいると、もっと楽しい♪』という風に、娘目線のセリフをつけました。
ひと手間かかりますが、写真を撮ったときのことや、日々の子どもたちのことを思い浮かべながら作業できるので、つくっている最中も結構楽しめます。
●プリント用紙はマットタイプを選んでやさしい写真を雰囲気に
自宅印刷が可能な方は、印刷する用紙をツルッとした写真用ではなく、マットなポストカードに変えてみて下さい。
たったこれだけで、写真がやさしい雰囲気に。マットなポストカード用紙は光沢が抑えられていて表面に落ち着き感があるのでインテリアに溶け込みやすく、そのままマスキングテープで壁にはってもすてきです。
●写真と文字のコラボでおしゃれにする
わざと空間をあけて撮って、そこに文字入れするという方法があります。写真がぐっとおしゃれになっておすすめです。ネット上で文字入れができる無料のサイトもありますし、意外と手軽にできますよ。ポストカード風に仕上げた写真は、雑貨に紛れさせてもかわいいです。
●フォトフレームを揃える
フォトフレームを揃えて、複数個飾ることで、写真がインテリアの一部として主張しながらも、おしゃれにまとまります。家の雰囲気に合わせてナチュラルに木の質感で揃えたり、格好よくシルバーやモノクロのフォトフレームで揃えたり…雑貨を選ぶように、フォトフレームも選んでみてください。
いかがでしたか?データとして、携帯やパソコンで見る写真もいいですが、こうしてプリントして飾ることで、日々の暮らしに温もりがプラスされるよう感じます。インテリアに写真を取り入れて、ふとしたとき写真を眺めては、子どもや家族への愛情を再確認してみてください。カメラライフがまたひとつ楽しくなりますよ。
●教えてくれた人(撮影・文)
【西村りつ子さん】
奈良県在住。3人の子どもを育てる傍ら、自宅やカフェで不定期で写真教室を開催。手づくり雑貨や、毎日の暮らしぶりをインスタグラム(アカウント『
tweet_hibi』)で紹介中