こんにちは、エッセイストで整理収納アドバイザーの柳沢小実です。暮らしをおしゃれで快適にする整理収納術や、衣食住にまつわるさまざまなアイデアを提案していきたいと思います。皆さんの暮らしのちょっとしたヒントになったらうれしいです。
今回はカトラリーの話です。カトラリーやお箸類は、家によってはどっさりありがちなアイテムです。もちろんわが家もそう。普段使っているものと、さらにはお客様用のカトラリー類もあります。そこで、グループに分けて収納することに。
カトラリーはグループ分けして取り出しやすく
●しまい方
しまい方を紹介していきましょう。引き出しの中に、無印良品のトレイをいくつも並べています。市販のトレイは組み合わせ方や数をアレンジできるのがいいですね。収納用品を取り入れる際は、かならず置く場所の内寸を調べて、なにをいくつ、どう並べるか前もって考える癖をつけています。ぴったりサイズがあう「シンデレラフィット」を目指して、時には大まかな設計図を書くこともあります。
カトラリーは長もちするので入れ替えしなくてもよく、器に合わせてカトラリーを選ぶのも楽しみのひとつなので、多めに持っていてもよしとしています。滅多に買いたすことはなく、気に入ったものをずっと使い続けているだけなのに、それでも結構な量になっていますね。
●分類方法
さて、引き出しの中のカトラリー類。わが家はトップの写真のようにかなり細かくて、具体的に紹介すると下記のような分け方をしています。
(1)食事用カトラリー
(2)デザート用カトラリー
(3)お箸、木のスプーンなど
(4)撮影、来客で優先的に使いたいデザート用カトラリー
(5)バターナイフ
(6)箸置き
(7)れんげ
(8)来客用のディナー用カトラリーとお箸
金属類と木のものとを分けて収納しているのですが、洗いあげカゴに入れる時点で仕分けてしまえば、引き出しにしまうのもラクです。
それから、カトラリー類は、使う用途によって分類しています。デザート用と食事用を分けるだけでも、ぐんと取り出しやすくなりますよ。たとえば、プリンを食べるときは、(2)か(4)のデザート用カトラリーから選びます。食事の際は、普段は(1)や(3)で、来客時は(1)(3)(8)。用途別に分けてあると、あちこち探さずにすみます。毎朝トーストを食べるので、バターナイフを使いますが、それもバターナイフだけ分けてあるので、その中からその日の気分で使いたいものを選べばよし。分類するときは、「同じ用途のものをまとめる」と使いやすさが向上します。
普段使いの人数分のお箸とカトラリーだけ分けて、ダイニングテーブルの近くや食器棚に置いている方もいらっしゃいます。これもとても合理的な方法。毎日必ず使うものが決まっているならば、「毎日の定番を分けておく」のも、とてもいいアイデアです。
【柳沢小実さん】
エッセイスト・整理収納アドバイザー。手間をかけずすっきり見せる収納を日々研究中。また、豊かな暮らしにまつわる著書、雑誌への連載など多数。日記や掲載誌情報などを公開しているHP「
ふらりふらり帖」や、大好きな台湾の情報をInstagram「
tokyo_taipei」で発信。