もうすぐ母の日。母の日に贈るプレゼントの平均額が毎年この時期発表されますが、ここ10年ほどは3000~5000円が主流です。
一方、お母さんがなにを欲しいと思っているかというと、1位は「感謝の言葉」、2位は「一緒に過ごしたい」、3位は「家事を代わったり手伝ったりしてほしい」(2017年4月11日発表のマクロミルの調査による)。
プレゼント(物)よりも、気持ちや時間を共有したいと思っていることがわかります。
お母さんから送られてきた、爆笑メールを集めました
すべての画像を見る(全8枚)「母の日に誰も何も言ってくれんから もう母をやめようかと悩んでる」
「母の日っていつ?? 私、確か子供いたよね??」
(『
おかんメール2』、扶桑社刊より)
毎日家族のためにがんばっているお母さんに、こんなメールを打たせては申し訳ない…。お母さんは常に、家族がちゃんとご飯を食べているか、健康でいるか、心配しているのです。たとえそれが、誤字脱字だらけのメールでも、話を聞いてないメールでも…。
「しいたけ 夜祭室にあるからね」
(「野菜室」の間違いですね)
娘「今日は帰りが遅くなるので晩ご飯はいりません」母「了解。晩御飯はいるの?」
(母は常にご飯の心配をしているのです)
「冷凍庫にかれーちゃーはんはるけんれんじでとんしてべ」
(カレーチャーハンあるからレンジでチンしてね、でしょうね)
「いつ帰ってくるの? 今日? それとも今日?」
(子どもたちに選択の余地はないのです)
「今日、出発だぬ。おみやげ買ってきてぬ。心配だから、帰ってきたら連絡してぬ。」
(「ね」と「ぬ」は似てますよね。老眼には見えにくいですよね)
「ハッピーバースデイ はたちの誕生日おめむとう 20年まえの今日、かわいいあなたが生まれてきてくれた感動のきむちを思い出します」
(すてきなお母さんです)
ここに紹介したメールは、お母さんからの面白いメールを集めた書籍
『おかんメール』(1~ファイナル)からの引用です。
お母さん世代も携帯電話やスマホを駆使して家族とコミュニケーションを図るようになりました。慣れない機器の操作に加え、メールを読み返さない、思い込みが激しい、省略しすぎるなど、お母さんの特性がブレンドされ、思わず吹き出してしまうメールが集められています。
「かつあげ はじめていい?」
(字切りがおかしいのです。カツ、揚げはじめていい?)
「いまむかついています」
(いま向かっています)
「あれ買ってきてよ、猛反発枕」
(猛反発する枕、困ります。低反発枕です)
「西瓜に二千円入れといたよ」
(西瓜ではなくsuicaですね)
不思議なことに、よそのお母さんのメールだと分かっていても、爆笑しつつ、ついホロリとしてしまうのです。ときにニガニガしく思うことはあっても、「お母さん」という不変の愛情を注いでくれる存在が、いかに偉大であることか。
累計40万部のベストセラーとなったこのシリーズですが、今回発売の7巻でファイナルに。その理由を担当編集者はこう語ります。
「『おかんメール』の書籍がヒットして3年ですが、すでに母娘間でのやりとりに“お母さんこれ、おかんメールだよ?”“おかんメールしちゃったわ”など、一般用語として使われるようになってきました。また、本書を発売したときから、デジタル機器の扱いに長けた世代が母親になるころには、不慣れさによる突拍子もない間違いはなくなっていくだろうと予想していました。それが予想よりも早く来た印象です。スマホもSNSもちゃんと使いこなせているお母さんが増えています。もともと『おかんメール』は、家庭内でのお母さんの笑いをお裾分けしていただいて、皆さんにご紹介していましたので、そろそろその役目も終わりかなと感じています」
今さら手紙を書いたり、面と向かって言葉にするのは照れくさいかもしれませんが、そんなときはメールで「いつもありがとう!」と送ってみませんか?「おかんメール」の事例を紹介したら、きっと家族で盛り上がれますよ。