新学期が始まってもうすぐ2か月になろうとしています。子どもが学校から持ち帰ってくるお便りやプリント、どのように整理していますか? 毎日のことだけに、「とりあえずここに」なんて言っていると、いつの間にかどこかに紛れ込んで「あのプリントどこに置いたっけ?」「提出期限が過ぎちゃった!」なんてことにもなりかねません。思考と空間の整理のプロでライフオーガナイザーの森麻紀さんに、プリント類の上手な管理方法を教えてもらいました。
締切忘れも激減。見たいときに見られる場所をつくること
わが家では、子どもが帰ってきたらすぐに作業できるように、子どもの帰宅時間に合わせてダイニングテーブルの上を片づけておきます。プリントの処理をスムーズにする意味もありますが、夕食前には結局片づけることになるので、段階をふむ意味でも少し片づけておいたほうがラクだからです。
すべての画像を見る(全8枚)プリントの管理は、子どもが帰ってきた瞬間から始まります。まず、ランドセルから、学校でもらったすべてのプリントと連絡帳をダイニングテーブルに出してもらいます。それを上から順番に目をとおしていき、必要なものには捺印や記入、線引きなどの作業をしつつ、行き先別に分けていきます。
線引きなどの作業には、ネーム印とボールペンが一体型になったものをおもに使用。
オレンジ色の蛍光ペンとハサミを使うこともあって、蛍光ペンは必要な情報がパッと見てすぐわかるように関係のある箇所に線を引いたり、ハサミは切り取りが必要な提出物があるので、その際に使っています。どちらも、ダイニングチェアの椅子に常時掛けているバッグにスタンバイ。ダイニングテーブルだけで、仕分け前までの作業が終わる仕組みになっているわけです。
さて、プリントの行き先ですが、わが家では下記の6項目に振り分けてスペースを設けています。
スペースを設けるといっても、あちこちに置くと混乱するので、限られた場所を決め、その中でさらに個々の位置をつくっている感じです。わが家の場合、ダイニングの一角がそのスペースになっています。
(1)提出が必要なもの
提出書類は速やかに子どもに渡し、ランドセルにしまってもらいます。提出書類でも、ときとして検討が必要な場合も。夫に判断を仰ぐときは、ダイニングテーブルの夫の席の前に置いておき、それ以外は(3)のクリップボード(バインダー)の上に置いておきます。(3)の場所は目に入りやすい場所なので、忘れてしまう恐れがありません。
(2)読み物
保健便りや防犯・災害に関するプリント類で、基本的にチェック作業の際に目をとおしてしまいます。子どもに聞かせたい内容がある場合は、声に出して読み、その後まとめて保管しておきます。中には目をとおしただけでは済まず、再度見返したいものも。そういう場合は(4)の項目に移動させます。
(3)頻繁に見返したいもの&一時保管のもの
年間予定表や月間予定表、学年だより、遠足や参観のお知らせなどのプリントが該当。大切なことが書いてあるところは蛍光ペンでマーキングし、予定はスケジュール帳にも転記しておきます。学年便りのように、近々準備が必要なものが書いてあるプリントは、外出先で「あのプリントが見たい!」ってことも。そんなときに備えて、保管しておくだけでなく、スマホの『おたよりボックス』というアプリでも管理しています。端末が壊れない限り、結構便利です。
こうした作業が済んだら、クリップボード(バインダー)にはさみます。バインダーは、毎日使うパソコンのそばが定位置。必ず目に入るところになっています。はさみ方にもポイントがあって、いちばん上が月間予定表で、あとは時系列ごとに。最初に月全体の予定を把握できるので、頭が整理されやすくなっています。はさむ部分を手前にして置いておけば、取り出しやすさもばっちり。ちなみに、はさんだプリントは、書いてある内容が終わったら基本処分です。
(4)いざというときに見たい保管プリント
前年度の予定表やPTA関連、子ども会関連などのプリントが該当し、30穴リングバインダーを使って収納しています。
出し入れは滅多にしませんが、入れるときにスムーズなようにクリアポケットのリフィルは上から入れるタイプではなく、サイドインタイプを使用。ちょっとのことですが、紙を入れにくいストレスが軽減されています。
(5)イベントのチラシや割引チケットなど
学校からおすすめの特別展の案内や割引券などが配られることがあるので、ほかのプリント類とは別にまとめておきます。
(6)給食の献立表
冷蔵庫の中にはっています。以前は違う場所にはあったのですが、あまり重要ではないせいか、見るのをついつい忘れてしまい、給食と夕食がかぶることも。そこで、見ようとしなくても視界に入る場所へ移動しました。献立表を入れたクリアファイルを両面テープではって、すぐに入れ替えができるようになっています。
いかがでしたか? あまり細かく分類する必要はなくて、管理が行き届く範囲で分類&収納することが大切です。また、一時保管場所を設けるにしても、必ず定位置をつくってあげることです。「ここを探せば必ず見つかる」という場所があることが、プリント類を煩雑にさせないコツです。