つくり置きで節約になる
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「つくり置きで節約になる」のワケは?カリスマ主婦の食材費や光熱費をカットするワザ 雑誌や書籍はもちろん、インスタグラムやブログでも「つくりおきおかず」がブーム!最近では、やせるつくりおき、ラクするつくりおきなど、つくりおきにプラスαの付加価値が求められています。そして今、大きな注目を浴びているのが「つくりおき+節約」。

 そこで「つくりおきのカリスマ主婦」としてテレビや雑誌などでも活躍、

『ゆーママの簡単! 節約作りおき (扶桑社ムック)』

(扶桑社刊)という本まで出版した料理ブロガー「ゆーママ」こと松本有美さんに詳しくお話を伺いました。

節約つくりおきで、食費は1週間で6000円を割ることも!!ひと月の食費は約3万円!

松本有美さん
松本有美さん

「私は20代前半で結婚しました。どの家庭もそうだと思うのですが、結婚当初はお金がなかったんです。そんななか、私が24歳のときに長男が生まれ、ますます節約の必然性を感じました。知恵を絞って思いついたのが、決められた予算の中でおかずをつくりおくこと。小さな子どもがいるとこまめにキッチンに立つことができないので、時間のあるときにおかずをまとめづくり。あわただしい日々でも、冷蔵庫につくりおきおかずがあれば、レトルト食品やお総菜に頼らずに、節約することができました」

 当時、松本さんが決めた1週間の食費の予算は家族5人(本人、夫、長男、両親)で7000~8000円。うまくやりくりすると、1週間で6000円を割ることもあり、ひと月の食費はだいたい3万円だったそう。

「この頃に鍛えられたからか、今でも節約は大得意です(笑)。現在は夫、両親、長男(14歳)、二男(10歳)、三男(4歳)の7人で暮らしていますが、食べ盛りの男の子が3人いても、月の食費は5万円で納まっています」

 2015年の総務省統計局の家計調査報告によると、2人以上の世帯(平均3.02人の世帯人数)での食費の平均は56717円だというので、7人家族で5万円というのは驚愕の安さ!

 ではなぜ、食費の節約に、つくりおきが役立つのでしょうか?

「まずは毎日買い物に行かなくてすむ。これがムダを省くためにもっとも大切です。そして、予算を決めてから特売日に買い物に行くこと。今日は1週間分の食材を予算7000円を使ってたっぷり買う!と決め、とにかく買った食材でおかずをやりくりするわけです。食材は悪くならないように、その日のうちに調理してしまいます。まとめて調理するおかげで、食材のムダが出ず、水道光熱費もカットできるんですよ」

 こうして1週間分のつくりおきおかずが完成。

1週間分のつくりおきおかずができる

「冷蔵庫にいつでもつくりおきおかずがあると、忙しいから今日は外食!とか、具合が悪いからレトルトですまそう!ということがなく、予算以上のお金を使わずにすみます。買いものの回数が少ないので、こまめに家計簿をつけなくても家計管理ができ、面倒くさがりの私でも続けられました(笑)」

 1週間同じおかずを食べると聞くと飽きがきそうですが、そこは松本さんならではの工夫で乗りきります。

「たとえば日が経つにつれ調味料がしみこみ、味が濃くなってきたお肉のおかずは、どんぶりにして卵をトッピング。または蒸した野菜とあえて食べたり。また少なくなってきたおかずは、ちょっとずつワンプレートに盛り、カフェメニューのようにしたり。食べ方を工夫することで、毎日違ったおかずとして楽しめます」

食べ方を工夫する料理

 節約つくりおきのコツはほかにもまだまだあります。

「卵と豆腐、厚揚げをうまく使うことがポイント。お肉や魚は高いので控えようと思ったときに、しっかりタンパク質を補えるのは卵と豆腐。価格も安く、ボリュームが出せるので、絶対に買っておきたい食材です。卵と豆腐、厚揚げのレシピが豊富だと、節約は成功します」

 いかがでしたか? 散財してしまった大型連休明けは、そんな節約つくりおきおかずを試してみると、家計の引き締めに効果がありそうですね。