今まで働き盛りの男性が飲むイメージの強かった栄養ドリンク。エナジードリンクというジャンルの登場により、女性にも手に取りやすい飲み物になったようです。30代女性の約12%が、週1回以上エナジードリンクまたは栄養ドリンクを飲んでいるという統計も(プラネット調べ)。
さまざまなメーカーがしのぎを削るなか、最近では地方発の飲料もがんばっている模様。地元の特産品を使った「ご当地もの」まで登場しています。エナジードリンクに造詣が深く、『
』(育鵬社刊)という著書もある、管理栄養士・フードスペシャリストの深野真季子さんに、インパクトのある「ご当地エナジードリンク」を3本紹介してもらいました。
すべての画像を見る(全7枚)阿波踊り専用のエナジードリンク!?徳島県の「アワライズ」
日本三大盆踊りのひとつ、400年の歴史を持つ「阿波踊り」で最高のパフォーマンスを発揮するために開発されたエナジードリンクが「アワライズ」です。
「アルギニン、ビタミンB2、B6、B12、カフェインが配合された本格派ですが、徳島県が全国第2位の生産量を誇る特産品のゆず果汁が配合されています。炭酸とゆず果汁の香りがマッチした、刺激がありながら女性でも飲みやすいエナジードリンクです」
パッケージも阿波踊りのイラストと「♪エライヤッチャ ヨイ ヨイ ヨイ」の歌詞の英訳で、伝統のなかにモダンさを表現。
「飲んで元気に踊れるドリンクがあるとおもしろい、というコンセプトで開発されたそう。阿波踊りを広める旗振り役として、今では各地の阿波踊り会場で、最高のパフォーマンスを発揮したい踊り子たち必飲のドリンクになっています」
・アワライズ(販売:サンマック)内容量250ml/価格150円(税別)
世界初!“ワラスボ”エキス入りエナジードリンク「エイリアンエナジー」(佐賀県)
「パッケージに描かれたSF風のイラストとビンの中の緑色の液体に思わず引いてしまうくらいのインパクトがあります。このキワモノ感満載ですが、地元愛もあふれんばかりです!」
ちなみに、ワラスボとは、日本では有明海にしかいないムツゴロウと並ぶ珍魚。その姿かたちから「有明海のエイリアン」の異名をとり、地元では刺身や干物などにして食べられています。
「エイリアンの体液をイメージして緑色にするこだわりようですが、ワラスボエキスが入っていて、カフェインやアルギニン、ビタミンB群も配合しています。エナジードリンクには珍しく抗ストレス作用があるGABAも含まれています。見た目のわりには味は生臭さなどもなく、炭酸も弱めで爽やかな飲み心地です」
・エイリアンエナジー(製造:友枡飲料/販売:やまひら)内容量200ml/価格200円(税別)
小田原の新感覚オレンジ、湘南ゴールドを使用!「湘南ゴールドエナジー」(神奈川県)
若者で賑わう湘南で飲まれている「湘南ゴールドエナジー」は、「湘南ゴールド」という高い糖度と爽やかな香りの新感覚オレンジを使ったエナジードリンク。
「爽やかなオレンジフレーバーが効いていて女性にも飲みやすい味です。成分もアルギニン、ビタミンB群、カフェインなどがしっかり配合されています。地元の農産物でエナジードリンクをつくるというコンセプトで、湘南ゴールドの味の再現にはかなりこだわったそうです」
・湘南ゴールドエナジー(販売:森永牛乳小田原販売/企画:UMEMAEU Inc.)内容量250ml/価格190円(税別)