子育てと家事の合間を利用してつくったアクセサリーで「プチ稼ぎ」をする主婦が増えています。

 ESSE-onlineの連載でもおなじみ、フォロワー数9万7000人の人気インスタグラマー、マルサイさんもそんな一人。プラバンのアクセで月3万円の売り上げがあったという彼女は、3人の子育てをメインにしながら、アクセづくりもできるよう、さまざまな工夫をしていました。マルサイさんに、無理なくプチ稼ぎできたコツを伺ってきました。

3人の子育てをしながら、手づくり市にプラバンアクセサリーを出品

 家事と育児に精いっぱいだった頃、「自分でお金を稼ぐ手段がない」と不安に感じたことが、マルサイさんがアクセサリーづくりを始めたきっかけでした。
「なにができるか考えたときに、まずは得意のイラストを生かしたいと思って。それから子育てのことがあったので、危険な道具を使わず自宅で簡単にできるものとなると、プラバンがぴったりでした」

 メインのパーツは、彩色したプラバンをオーブントースターで熱して縮め、透明の樹脂を塗るだけ。「材料費が安く、制作時間が短いのが魅力。パーツから自分でつくれるところも気に入っています」

 初めて出品した手づくり市ではすぐに売り上げ目標の3万円を達成。お客さんの反応もよく、「続けていこう」と決意できたそう。
「手づくり市は、梱包や入金作業がないので、当日だけで完結するのがいいところ。子どもに手がかからなくなったら、陶芸など、違う分野の作品にも挑戦したいです」(今は本業のイラストの仕事に復帰したため、プラバンアクセのほうは休み休み)

3人の子育てをしながら、手づくり市に プラバンアクセサリーを出品
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●マルサイさんのブランド(当時。今はアクセ販売はお休み中)

・ブランド名:MARUSAI
・作品の特徴:プラバンを使った透明感のあるアクセサリー。自然をモチーフにした繊細な絵柄が人気
・販売方法:手づくり市、SNS
・1か月の制作数:50個前後
・1か月の売り上げ:3万円前後

マルサイさんが育児とプチ稼ぎを両立するための工夫

(1)子どもが起きている間は家事と育児が中心

子どもが起きている間は家事と育児が中心

「子どもが小さいうちは、あくまでも家事と育児が中心」というマルサイさん。「日中は思いっきり息子たちと遊んで、制作のほとんどは夜。昼間にやるときは、下絵を描いたり、子どもとできる作業だけにしています」

(2)必要なものは身近な道具だけ

必要なものは身近な道具だけ

初期投資が少ないのもプラバンアクセサリーの利点。「色鉛筆や水彩絵の具など、もともと持っていた道具がほとんど。プラバンや接着剤、紙ヤスリなども、すべてホームセンターでそろいます」

カットしたプラバンに色鉛筆で下絵を描いたら、クッキングシートにのせてオーブントースターへ。金具などを取りつけたら完成です

左/初期に制作したリネン糸にプラバンの飾りをつけたブレスレット、右/プラバンに樹脂をのせてガラス風に見せたピアスやブローチ、ヘアゴム

(3)下絵は描きため、隙間時間に作業ができるように

仕上がりの決め手となる下絵は、時間をかけてじっくり描きためます。「下絵さえできれば、あとは透明のプラバンをのせて色鉛筆でなぞるだけ。プラバンに紙ヤスリをかけることで、色鉛筆でも描けるんです」

(4)お客さんとのやりとりが楽しい手づくり市で販売

東京の鬼子母神で開催される手づくり市に出品。「いろんなイベントを調べて、規模が大きく、好きな作家が集まっている手づくり市を選びました。手に取ったお客さんから、直接『かわいい!』と反応をもらえるのが醍醐味」

【マルサイさん】

夫、長男、二男、三男の5人家族。熱すると縮むプラスチック製の薄い板“プラバン”を使ったアクセサリーを、手づくり市やSNSを通じて販売していた。現在はESSEオンラインなどでイラストを連載中。(マルサイさんの

maru_sai

インスタグラム)