毛糸でポンポンをつくり、動物の顔に加工する「動物ぽんぽん」が手芸の世界で大流行。簡単にオリジナルのアクセサリーがかわいくできると人気です。一方、この手軽さに負けじとばかりに「軍手ネコ」なる存在も。 軍手ネコとは、平たく言えば「軍手でつくったネコのぬいぐるみ」。「どうして軍手でぬいぐるみ?」と思うなかれ!

 これがとっても理にかなっていると説明するのは、手袋や靴下から動物をつくるワークショップを主宰している、ぬいぐるみ作家の金森美也子さん。「軍手の形状を最大限に生かすことで、縫う箇所が少ないにもかかわらず、驚くほどの完成度でかわいいネコができるんですよ」。『

軍手ネコのつくりかたBOOK

』(光文社刊)という本が出版されるほどワークショップでも人気という、軍手を使ったネコのぬいぐるみのつくり方を教えていただきました。

軍手でネコができる
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軍手の指部分がネコの耳や手足に!軍手ネコのつくり方

つくり方

 (1)軍手をパーツにカットする。

 (2)わたを詰める

綿を詰め顔をつくる
綿を詰め顔をつくる

 (3)ボタンを縫いつけて目鼻にする(上の写真を参照)

 (4)頭と体を縫い合わせる

綿を詰めた体と頭をくっつける
綿を詰めた体と頭をくっつける

金森さんが教えてくれた手順は非常にシンプル。なるほど、軍手の指部分が、ネコの耳や手足にうまいこと生かされています。

「近ごろは白だけでなく、カラー軍手がホームセンターや手芸店で入手できるので、ぜひお好みの色で試してみてください。ネコを飼っていらっしゃる方は、飼っているネコの分身をつくることも。ポイントはわたの詰め加減。肉づきのいい部分にわたを多めに詰めたり、逆に細い猫にしたいならわたを少なめにすることで、全体の雰囲気が似てきます。あとは目鼻に使うボタンの色や形を工夫したり、端切れで柄を足したりして、そのお気に入りのネコの特徴を再現してください」

 いかがでしたか? ゴールデンウィークは家でのんびり時間を過ごす予定。そんな方は、休日に親子でつくってみても楽しめそうですね。