冬のコートやブーツをお手入れしたい時期です。家で手洗いできないものも、ちょっとしたお手入れや工夫でぐんと長もち。
ここではクリーニングのプロ・古田武さんに、素材別に方法を教わりました。
革のコートやムートンブーツ…家で洗えないもののお手入れ方法
●革のコート
すべての画像を見る(全14枚)縮みやすく、風合いを再現することが難しい革の衣類。自宅で手洗いはできませんが、衿元などの汚れをしっかりケアしておくことで長もちします。
(1)首回りや袖口に撥水スプレーをかける
首回りや袖口など、皮脂汚れなどがついた部分に撥水スプレーをたっぷりかける。必ず換気しながら行うこと。
(2)タオルでしっかりとふき取る
スプレーした部分をタオルでふき取ると、皮脂汚れなどがきれいに落ちる。
●ウールのコート
数回程度しか着ていなくてクリーニングに出すほどではないという場合、皮脂汚れなどをケアし、ブラッシングしてホコリを落としておくだけでもOK。
(1)首回りや袖口を撥水スプレーで処理する
首回りや袖口など、皮脂汚れなどがついた部分に撥水スプレーをかけ、タオルでふき取る。
必ず換気をして行うこと。
(2)コート全体をブラッシングする
洋服用ブラシで、まずは生地の目とは反対にブラッシングし、強めにホコリと汚れをかき出す。次に生地の目に沿って全体を丁寧にブラッシング。毛並みが整い、ツヤと風合いが出る。
●ムートンブーツ
ムートンやバックスキンのものは、スポンジでこすると汚れがよく落ちます。スポンジに色が付着するので、ブーツの色別にスポンジを変えるようにしましょう
・キッチン用スポンジでこすればきれいになるキッチン用スポンジのやわらかい面でこする。「毛並みを逆立ててホコリを出し、次に反対側にこすって毛並みを整えます」
・つま先の汚れがひどいときはかたい面でこするつま先などが擦れて黒っぽい汚れがついているときは、かたい面を使って優しくこすり、汚れを落とします。仕上げにやわらかい面で毛並みを整えて
ニットの毛玉の取りかた
ニットにできてしまった毛玉。生地を傷めず上手に取るためにプロが使っていたのは、なんと食器洗い用スポンジ!
「スポンジはコシのあるかためのものを使うとうまくいきますよ」
<普通の毛玉の場合>
毛羽立ってきてしまった程度の毛玉なら、やわらかい部分で毛並みを整えるようにこすればきれいに。
<毛玉がひどい場合>
かたい面で力を入れず、毛玉をそっとこすって取る。仕上げにやわらかい部分で毛並みを整えるとよい。
Before
After
バッグなどでこすれて毛玉だらけになってしまったニットのセーターも、スポンジでこするだけでこんなにきれいに!