黄ばんだ汗ジミなど、洗濯機ではなかなか落ちない皮脂汚れが、昔ながらの洗濯法「煮洗い」で簡単に落とせると注目されています。しかも、煮洗いには、生地を傷めない、殺菌効果があるなどのメリットも! 実際のところどうなのでしょうか? 煮洗いでガンコな黄ばみ汚れが落ちるのか、フジテレビ商品研究所監修のもと実験をしてみました。さて、その結果は?
実験開始!黄ばんだ肌着を煮洗いしてみました
1 鍋に水と洗剤を入れる
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深めの鍋に水5リットルを入れ、粉末の洗濯用洗剤7g(標準使用量の2倍量)を少量の水で溶かしてから注ぐ(液体洗剤の場合は同量を水に溶かさず、そのまま入れる)。
2 肌着を投入し、火にかける
衣類全体が水につかるように鍋に入れ、強火にかける。
3 弱火にして15分煮る
鍋の水が沸騰し始めたら弱火にして15分煮る。
4 水洗いして洗濯機で脱水する
15分たったら火を止め、菜箸などで衣類を取り出して水洗いし、洗濯機で3分脱水する。
実験結果を発表!煮洗いする前とあとで汗ジミを比較しました
●脇
汗ジミが黄ばんでいる…
シミが消えた!
目立つガンコな汚れが落ちて白くなり、ツンとしたにおいが消えた
●首回り
薄い黄ばみが首回り一帯に
白くなった!
完全には落ちていないものの、黄ばみがかなり薄くなり、目立たなくなった汚れが落ちて水が黄色に!
総評!
ちなみに、煮洗い前と煮洗い後の鍋の水を比較してみると、煮洗い後の水は黄色く濁り、汚れが水に溶け出したのが一目瞭然!
「温度を上げることで、洗剤液の成分が活性化し、繊維と汚れの間への浸透力がアップ。また、皮脂汚れがお湯に溶け出すので、蓄積した汚れが落ちやすくなるんです。衣替えのタイミングで定期的に煮洗いをすると、汗ジミによる変色やにおいを事前に防げますよ」(フジテレビ商品研究所・塩原さん)
煮洗いをするときの注意!
アルミの鍋は化学変化を起こして、汚れがつく可能性があるので、ステンレスやほうろうのものを使うこと。また、綿の衣類は煮洗いできますが、ウールやレーヨン、シルクなど、ドライマークがついたものは避けましょう。