家じゅうのものをひとつずつ触れて「ときめくかときめかないか」で取捨選択し、ときめくものだけを残すという画期的なメソッドを提唱する、片づけコンサルタント・近藤麻理恵さん。アメリカでリアリティ番組の製作に関わるとの報道もあり、今、世界的に注目されています。

片づけコンサルタント・近藤麻理恵さん。
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そんな近藤さんが「衣類のなかでもっとも大事に扱うべきアイテム」というのが、「おブラさま」こと、ブラジャーです。

「服というより、見えないアクセサリーともいえるブラジャーは、衣類のなかでも別格。取捨選択するときもそうですが、しまうときはVIP扱いで収納してあげることが大事なのです」。今回は、そんなブラジャーの正しい片づけ方としまい方を教えてもらいました。

ブラジャーには敬意を払ってたたみ、しまいましょう

ブラジャーの正しい片づけ方
写真はイメージです。

衣類の片づけは、判断のつきやすいトップスから始めるのがおすすめ。その後ボトム&ワンピース、アウター&スーツ、靴下類の順に行い、いよいよ下着類に手をつけます。その下着のなかでもブラジャーは、私が敬意を払って「おブラさま」と呼ぶ、VIP扱いのアイテム。ブラジャーとショーツは別々で収納をします。

●「おブラさま」のカップは決してつぶさないようにたたむ

最初に下着類を全部集めて、ひとつずつ触れてときめくものだけ残します。下着は体に直接触れるものなので、妥協はせず「つけた自分に自信がもてるか」を考えながら選びましょう。そしてときめくものだけ残したら、丁寧にたたみます。ブラジャーの正しいたたみ方はこちらです。

(1)ブラジャーを裏返しにし、ストラップとアンダーベルトをカップの中に収めます。

ブラジャーを裏返しにし、ストラップとアンダーベルトをカップの中に収めます。

裏から見たイラスト

(2)表にしてカップがつぶれていないか確認したら完成。

表にしてカップがつぶれていないか確認したら完成。

この状態で、お店のディスプレーのように少しずつずらしながら重ねて収納していきます。残念なのは、カップをつぶして折りたたみ並べてしまうこと。VIP扱いである「おブラさま」は、丁重に扱うように心がけましょう。

●しまうときは、色のグラデーションを意識する

女性の大切な胸を包み、気分を上げてくれる美しいブラジャーは、つぶさず折りたたまず大切にしまいます。肩と脇のストラップ部分をカップの中に収めているので、出し入れしたときにも列が崩れません。

しまうときは、色のグラデーションを意識する

また、衣類は基本的に奥から手前に色が薄くなるよう、ときめきを感じるグラデーションを意識して並べますが、VIP扱いのブラジャーに限ってはその逆。ゴージャス感や重厚感のある濃い色を手前、薄い色を奥にしたグラデーションに並べるのがおすすめです。

●ブラジャーはしっかりと壁をつくって収納して

ブラジャーはショーツやほかのものとは分けて、専用引き出しやカゴに収納するのが、いちばんのおすすめ。ほかのものと一緒に引き出しにしまう場合は、混在しないよう箱などで壁をつくり仕切りましょう。「おブラさま」用の独立したスペースで、特別感を出します。

●1枚ずつ触って丁寧に触れることで、衣類にエネルギーが伝わります

こんまり流衣類の片づけでは、1枚ずつ触れて丁寧にたたむことを推奨していて、この行為にもしっかりと意味があります。直接手で触れることで、衣類に愛情やエネルギーを注ぐことにつながり、より大切にしたい気持ちが湧いてくるのです。洗濯物をたたむときも、衣類の今の状態や様子を確かめる気持ちで触れて、たたんでみてくださいね。

いかがでしたか? ブラジャーを片づけると、ときめき感度が急激に上昇します。片づけるとすぐに、よりときめくブラジャーがほしくなる人も多いのだとか。また「おブラさま」と呼び、別格扱いすることで、洗うときも丁寧に扱えるようになるそう。この機会に、ブラジャー収納を見直してみませんか?

ESSE3月号についてくる別冊付録『こんまりさんの人生がときめく魔法の片付けノート 衣類編』

では、リバンドしない片づけを成功させる秘訣や、最初に手をつける衣類の片づけ法を紹介! ノートのアドバイスにしたがって書き込みながら実践していくことで、もしくは「衣類がすっきりと片づきます。

春に向け、服を整理してクローゼットをきれいにしたい! という方はぜひ参考にしてみてくださいね。

【近藤麻理恵(こんまり)さん】
【近藤麻理恵(こんまり)さん】