アメリカ・シアトルに住んで十数年。エディター&ライターとして活躍するNorikoさんが、現地で話題のフードやライフスタイルにまつわる情報をレポート。今回は、アメリカ人のレジャーシート事情について伝えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)家にあるラグやブランケットが、公園やビーチのおともに
日本の春と言えば、花見。もう何年も日本で桜を見ていませんが、じつはシアトルでも毎年あちこちできれいな花を咲かせています。ワシントン大学構内にあるソメイヨシノ並木はとくに有名。開花とともに大勢の人たちでにぎわいますが、公共の場で飲酒厳禁のアメリカでは宴会もなく、本当に「花を見るだけ」です。
飲酒厳禁なのは花見に限らず、公園やビーチも同じ。人々はもっぱら、持参したランチやスナックをつまみつつ、友人とのおしゃべり、読書、昼寝と、思い思いにくつろぎます。その際の敷物は、日本のようなビニールのレジャーシートではありません。家にあるラグやブランケットをそのまま持って来て敷いています。
アメリカ人は撥水性なんて気にしない?
「そうか、レジャーシートをわざわざ買う必要はないんだ!」と、初めて気づいたときは目からウロコでした。ファブリックの質感はレジャーシートにありがちな安っぽさもなく、どことなくオシャレ。もちろん、子どもと一緒の場合はとくに、こぼしたり汚したりということは多々あるでしょう。でも、洗濯機で簡単に洗えるので清潔に保つのは簡単です。
たしかにこっちのほうが、レジャーシートより肌ざわりは上で、寝そべるにも気持ちよさそうです。撥水性にこだわる必要はないのかもしれません。
市販のレジャーシートも、やっぱり肌ざわり重視!
アメリカでもレジャーシートは売られています。その名も「ピクニック・ブランケット」! 広げると一般のラグやブランケットと変わりなく、やっぱりファブリックなのですが、持ち手がついて運びやすいのが便利です。また、湿った地面に敷いてお尻が濡れないように、裏は撥水性にしつつ、表はファブリックという商品もよく見かけます。結局は、ファブリックの肌触りを重視したいのが、アメリカ人なんですね。
ピクニック・ブランケットは、日本でも欧米系ブランドのショップで販売されているようなので、ネットで検索してみてください。柄も、チェック、ボーダー、エスニック、花柄など、いろいろ豊富にそろっています。アメリカ土産としても喜ばれそう。100均や景品のビニールシートにはないオシャレ感で、アウトドア気分がアガること間違いなしです!
【Noriko】
アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『
アメリカ西海岸ママ~日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産~』(海外書き人クラブ刊)