「ついムダ使いしてしまって…」と赤字に悩んでいる人が、財布の使い方で家計が一変することを知っていますか?「いつもの財布とは別に“サブ財布”をつくるだけで、ラクラク予算が守れます」というのは、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。サブ財布のつくり方と、なぜ「貯まるのか」をわかりやすく教えてくれました。
すべての画像を見る(全6枚)※たとえば1週間の食費は5千円だけで過ごすと決め、現金5千円のみをサブ財布へ。食費以外でこのお金は使わないルールに
食費や日用雑費など費目を絞ってサブ財布をつくろう!
サブ財布とは、普段使っている財布にプラスして、1つの費目だけを専用に管理する財布。「とくに食費や日用雑費、レジャー費などは、ちょっとした気のゆるみが出費アップにつながりがち。サブ財布に、食費なら食費の予算だけを入れて、『使えるのはこれだけ』と“見える化”することで、ついで買いや衝動買いにブレーキをかけることができます」
実際、サブ財布の効果で食費が半分以下に減ったケースも多いそう。
「食費を減らすことができれば、その分を貯金に回すことができるということ。やり方も、気になる費目の予算だけ財布に入れて、残金を見ながら買い物するだけ。ですから、生活のリズムを変えることもありませんし、面倒くさいこともありません」
サブ財布を使うと貯まるのには理由がある!
●財布を見れば一目瞭然!予算オーバーが防げる
1つの財布にいろいろな目的のお金が入っていないので、残金を見ればその費目の使えるお金が一目瞭然!「『財布の残りは3000円で今週はあと3日。どうやりくりしようか』など考える習慣がつき、予算を守る行動がとりやすくなります」
●家計簿いらず! ゲーム感覚で続けられる
財布のお金の減り方で出費を管理できるので、家計簿はつけなくても大丈夫。「予算内で1か月を乗りきれたら、翌月はもっと予算を減らそうといった具合にゲーム感覚で取り組みましょう。継続するためには達成感が効果絶大です」
●本当に必要なものか判断する力がつく
財布のお金だけで出費を収めるには、無計画な買い方はできません。「価格で判断するのではなく、『自分にとって本当に必要?』と考えるクセがつきます。ムダな買い物が自然に減って、予算を守るのは意外に簡単と気づくはず」
●家計全体に目が行き渡り貯金が増える
1つの費目を黒字化することに成功したら、ほかの費目にも好影響が。やりくりに自信もついて、さらに出費を減らそうという意欲も生まれます。「食費で成功したら日用品、レジャー費、光熱費…と範囲を広げましょう。貯金アップは確実」
いかがでしたか?今すぐマネできるサブ財布活用テクで貯金を増やしましょう。
ESSE5月号では、実際にお金を貯めた読者実例や横山さん流のサブ財布のつくり方も紹介。こちらもチェックを。
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