さまざまな事情で手放されてしまった保護犬や保護猫が関心を集めています。それに伴い、ホームセンターやレジャー施設で、里親探しのための譲渡会に取り組む報道がされるなど、これまで以上に出会い方は多様になりました。イラストレーターの岩沢さんと「オット」が、保護犬だった「ふうちゃん」を引き取って暮らし始めたのが、およそ一年前のこと。保護犬との暮らしにまつわるリアルをマンガ形式で解説します。
すべての画像を見る(全3枚)犬のかみグセ防止スプレーは効果的だけど…
ふうちゃんは、(基本的には)きちんとお留守番できるのです。
でも、そう思って油断していると、ふいに「やらかす」ときがやってきます。長めのお留守番をさせたときに多い気がするので、不安になってやってしまうのかな、と思います。
かわいそうだけど、家具をかじられるのは困る…というわけで、当時はかみ防止のスプレーをせっせと吹きかけていました。
効果はありましたが、ふうちゃんがものをかじらなくなるにつれ、つい油断してスプレーし忘れるようになり、ふりだしに戻る…。
それを何度か繰り返すうちに、結局、居間のすべての家具にふうちゃんの歯形がついて、そのうち「家の中に犬がいるんだから、こういうこともあるよね」と、あきらめムードになってきたわたしたちです。
じつを言えば、歯形がついた家具にも、「これ、ふうちゃんがあのときかじっちゃったんだよね」って、愛着のようなものを感じています。
ふうちゃんとの暮らしは、わたしの人生のすべてからしたらそんなに長くない。困ったことも笑ったことも、いつかみんな思い出になるんだ。
そんな考えが、いつも頭にあって、そう思うとかじりあとも大切に思えてくるんです。
バカだなあと思うのですが、でも、この考えは忘れずに、ふうちゃんとのかけがえのない日々を大切に過ごしていきたいと思っています。
ふうちゃんを引き取るまでのエピソードはここまで。次のお話からはまた、わが家の日常をお届けします。