笑ったり、泣いたり、怒ったり、眠たげだったり。刻々と変わる子どもの表情は、同じものを再び見ることはできません。だからこそ、もし、その一瞬を写真に収めることができたら…。そう思ったことはありませんか? 笑顔はもちろん、不機嫌な姿を切り取った写真もじつはとても絵になります。また、子どもが大人になってアルバムを見返したときに、そのできごとを鮮明に思い出すこともあるかもしません。
子どもの豊かな表情を永遠に残すためには、どんなときにカメラを構えたらよいのでしょうか?写真教室を主宰する西村りつ子さんにコツを伺ってみました。
子どものなに気ない日常の表情は、家族にだけわかる貴重なストーリーになる
●食べているとき
パクパク食べるかわいい姿や、苦手なものが入っているのを知らずに食べてしまったショックで悲しげな表情、クスッと笑えちゃう瞬間など、食べているときって意外といろいろな姿や表情をしているもの。こんなときを撮らないなんて、もったいない! ぜひ、テーブルにカメラを置いて、ときどきカシャッとシャッターを切ってみてください。たったそれだけで、楽しい思い出が切り取れます。
●真剣に取り組んでいるとき
お絵かきや手づくりに没頭しているとき、子どもはいつだって真剣そのもの。一生懸命に向き合うその姿は心に残るし、やっぱりかわいいものです。子どもの集中力の邪魔をしないように、こっそりカメラを構えましょう。子どもといつも一緒にいるママカメラマンだからこそ撮れる1枚になるはずです。
●思いっきり遊んでいるときを少し離れて
子どもって、なにもないところでも、遊び方を見つけて思いっきり楽しめる、遊びの天才ですよね。たとえば、広い場所で駆け回る姿を、少し離れたところから風景も入れて撮ってみてください。躍動感のある、のびのびとした写真が撮れます。
●意外とかわいい手や足の写真
子どもの手足にも表情があり、成長があります。赤ちゃんのときはとても繊細な感じで、幼児期はふっくらしたかわいらしさ。手足にぐっと寄って、その表情を捉えましょう。わが家は子どもが3人いるので、投げ出された兄妹の足を撮ることがありますが、親自身もその大きさの違う足を見て、それぞれの成長を感じることができます。子どもの手足ならではの、かわいくおしゃれな写真になりますよ。
いかがでしたか? 今回の写真からは、日常の暮らしが感じられたのではないでしょうか。家族にしかわからないストーリーを残せることになります。ぜひ、いつもの日常の幸せなひとときを、写真に残してくださいね。