一日のスタートがここから始まる、といっても過言ではない洗面所。毎日家族みんなが同時間帯に使ううえに、決して広くないスペースだからこそ、生活感も出やすく、雑然となりがちです。

 子どもの新学期が始まってますますバタバタに…。そんな方に向けて、快適な朝が始められるように、整理収納アドバイザーの小林尚子さんに、洗面所の使いやすい収納術を教えてもらいました。

洗面所の使いやすい収納術
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朝の忙しい時間を快適にする収納を目指す!

 みなさんは洗面所になにを収納していますか? わが家では洗面台の収納に(1)洗面所で使うものとその予備(歯ブラシ、スキンケア用品、ドライヤー、ブラシ、洗面所の掃除グッズ)(2)旅行や出かけるときに家族で必要なもの(ティッシュ、マスクなど)(3)お風呂関連のもの(シャンプーの予備など)を入れています。

 このとき、収納したいものが、洗面スペースの広さや収納容量に対して適量かが肝心。そのうえで、生活スタイルに合わせて「ここにあったら便利」と思うものを優先的に収納していきます。たったこれだけで、収納するものがかなり絞られるはずです。それでは、収納スペースごとに具体的に見ていきましょう。

●鏡裏の収納

 洗面台の鏡裏は、関連するものをまとめて収納しています。お風呂場に近い棚は女性用にし、スキンケアグッズやシャンプーの予備などを。真ん中は家族共有スペースにし、ティッシュやマスク、歯ブラシなどやその予備。右側は男性用で、シェイバーなどです。

 さらに、女性用スペースでも、化粧水や乳液は同じケースに入れておくとか、一連の流れで使うものはセットにしておきます。ケースごと取り出してケースごと元の位置に戻すことになるので、整理整頓しやすいというメリットが。セットごと取り出せるので、使うときも便利です。

 また、使用頻度の高いものを取り出しやすい下段におき、ときどきしか使わないものは上段に置いています。

●引き出しの収納

 引き出しは、開けたときに収納されているもが一目瞭然で、さっと取り出せることを大切にしています。

 一段目は、仕切りケースを使って、娘のヘアアクセサリーを収納。ヘアピンやミニゴムなどこまごましたものは、ミニケースに入れて立てています。上面部分にラベリングしておけば、取り出しも簡単!

 二段目の引き出しには、メイクグッズを入れています。これも仕切りケースを愛用し、二段使いにしています。予備や使用頻度の低いものが下段で、上段は使用頻度の高いものなんですが、より高いものを手前に、奥にいくにつれて頻度の低いもの、というルール。

 三段目は、同じく仕切りケースを使用して、ヘアケアグッズやブラシなどを収納。

 このように、引き出しごとにジャンルを決めてあげると、「取り出して使う」までの動作が少なくて済むので、使い勝手がよくなります。また、増えていきがちな化粧品や化粧道具も、「ここに収まるだけ」と場所を決めてあげることによって、適量をキープできるようになるのです。

●開き戸の中の収納

 洗面下の開き戸の収納スペースには、ざっくりとした空間になっているので、引き出しケースを入れています。中には掃除グッズや電球、石けんの予備、ウェスなどを収納。引き出しにしまいにくいドライヤーは、一緒に使うヘアブラシやヘアクリームとまとめて、深さのあるボックスに。効率がアップします。

 洗面所での動作に合わせて、どこに何があると便利か、さらになにとなにが一緒にあると使い勝手がいいかなどを考えて、収納するもの、そして位置を決めていくと、忙しい朝の時間も快適に過ごせると思います。