「いつもギュウギュウで服が見つからない」「デッドスペースができる」など、「うまく使えない収納スペース」として悩みが多いのが「クローゼット」。本格的な夏を前に、なんとかスッキリさせておきたいものです。
そこでESSE読者から寄せられた「クローゼットの悩み」を専門家に解決してもらいました!答えてくれたのは、25年以上にわたり数多くのお宅の収納の悩みを解決してきた収納コーディネーターのすはらひろこさんです。
お悩み解決!クローゼット&引き出し収納Q&A
Q:クローゼットが洋服でギュウギュウ!取り出しにくくて困ります
A:ハンガー1本につき1~3cmの間隔をとって
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ハンガー同士の間隔を春夏なら1~2cm、秋冬なら3cmとって、その分だけ洋服をかけるようにすると、スムーズに出し入れできるうえ、洋服も傷みにくくなります。たとえば90cm幅のポールなら、ハンガーを冬は30本、夏なら45本を目安にかけて
Q:クローゼットにつるした服の下のデッドスペースはどうすればいいの?
A:服を丈順に並べて下に収納ケースを置くことから始めて
洋服は雑然とかけるのではなく、丈の長いものから短いものへと順に並べ、洋服の下には収納ケースを置いてスペースを活用。あいている高さに合わせてスタッキングできるものが便利ですよ
Q:毎年の衣替えがとにかく面倒です!
A:通年服を増やして、真夏・真冬のものだけを入れ替えるとラクに
最近は機能性インナーが進化し、通年着られる服も増えています。通年服を増やし、ノースリーブや厚手のニットなど真夏と真冬しか着られない服だけを衣替えすれば、少しはラクに
Q:小物やアクセサリーなどこまごましたものはどうしまえばいいの?
A:扉裏や壁を活用してみましょう
押し入れやクローゼットは大きい収納スペースなので、細かいものを上手にしまうには工夫が必要です。扉裏や内壁にフックやワイヤネットをつけて、ネックレスやベルト、ストールなどをつるせば、使いやすく収納できます
Q:洋服があちこち行方不明になります
A:カテゴリーで分けて、定位置を決めて
洋服は、トップス、ボトム、下着類などのカテゴリーで分けるのが基本。Tシャツやカットソーなど数の多いものは、アイテムごとに引き出しを分けても。細かいものほど迷子になりやすいので、引き出し内にも仕切りをつけて
Q:クローゼットは人別にした方がいいの?全員分をまとめた方がいいの?
A:だれが管理するかで判断して
子どもが小さく、子どもの服を母親が管理しているうちは、母子で一緒のクローゼットを使うと、外出時の支度がスムーズに。夫婦でクローゼットを共有する場合は、各自が管理しやすいよう、左右できっちりゾーン分けを
Q:引き出しケースに上手に服を入れるには?
A:ケースの深さに合わせたたたみ方を覚えましょう
大人Mサイズの場合、Tシャツなら深さ20cm、パンツなら20~25cm、下着類なら15cmの引き出しが使いやすいですよ。1ケース1アイテムに絞り、衣類はできるだけ同じ大きさにたたみ、立てて収納すると出し入れしやすくなります
[Tシャツの場合]
(1)後ろ身ごろを上にし、身ごろの幅が引き出し幅またはその半分になるように両脇を縦に折る
(2)引き出しの深さに合わせて、裾の方から三つ折りや四つ折りにする
(3)引き出しに立てて収納する
[パンツの場合]
(1)ファスナー側を外表にして縦に二つ折りにしたあと、上下に二つ折りにする
(2)引き出しの深さに合わせて、わの方からさらに二つ折りや三つ折りにする
(3)引き出しに立てて収納する
Q:コーディネートが決まらず毎朝バタバタしてしまいます
A:いっそ全身セットで収納してみては?
これさえ着ていれば安心、というコーディネートをセットで収納するのも手。スカートとブラウスを隣り合わせにつるしたり、ワンピースとカーディガンをセットにしてハンガーにかけるなどして、迷いなく選べるようにしておきます
いかがでしたか? クローゼットを上手に使うことは、洋服を長持ちさせることにもつながります。一度見直しをしてみてはいかがでしょうか。