子どもが成長するとともに、これまでのしまい方が通用しなくなり、散らかることが多くなる…。主婦からのそんな悩みが、ESSEに数多く届いています。そこで編集部では、子どもの動きが活発になったことを機に収納を見直し、見事に問題を解決したという、人気のインスタグラマー西村りつ子さんを取材。どんなことをしたのか聞いてみました。

写真右が[玄関側]着替え・支度ゾーン、左が[キッズスペース側]日用品・オモチャゾーン
押入れの右側が「着替え・支度ゾーン」(玄関側)、左側が「日用品・オモチャゾーン」(キッズスペース側)
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押し入れを縦横でゾーン分け。子どもが3人いても効率よく片づく仕組みに

 二男がハイハイしだすと、家じゅうが散らかることが多くなったという西村さん。目をつけたのは、収納動線上、もっとも使いやすい玄関からもリビングからも近い押し入れ。「ここに毎日使うものを集約すれば、片づけもラク。ふすまを閉めれば、下の子も簡単に触りにくくなると考えたんです」。

 1か月かけ押し入れの収納を見直し、引き戸を効率よく使えるよう右半分は衣類、左半分はオモチャなど、縦のゾーン分けを徹底。さらに、子どもが使うものを下段、大人が使うものを上段に集め、子どもたちだけで片づけや身支度ができるようにしました。

 家族4人の身支度効率をぐっとアップさせたという、右半分の「着替え・支度ゾーン」の中身と使いこなし方を細かく取材しました!

・片方をあけるだけで作業がすむよう、押し入れを分割

普段はふすまを閉めているので、右をあけるだけで身支度ができるよう縦に分割。「右下段に子ども3人分の衣類、右上段に私の衣類を収納しています」。玄関に近い右側を身支度ゾーンにして、「脱いだ服で家が散らからないようここで食い止めています」

・手前には一時置きをつくり、散らかり&忘れ物防止

手前に一時置きをつくり、散らかり&忘れ物防止に

クローゼットスペースの手前は、フリーの一時置き場に。「あとで確認しなければいけない学校のプリントなどをここに置いておけば忘れることもなく、テーブルなどに置きっぱなしにしてリビングが散らかるのも防げます」

押し入れにポールやケースを設置して、身支度を効率化

・枕棚にポールを取りつけ、シワにしたくない服をかけて

枕棚にポールを取りつけ、クローゼットとして活用
押入れプチ改造で「自然に片づく仕組み」に!

上段右側の枕棚の側面に、スチールのポールを取りつけクローゼット代わりに活用。「ホームセンターで、好きな長さにカットしてもらいました。ここに、たたみジワをつけたくない服をかけています」。Tシャツやパンツは、引き出しケースに収納

・ベルトと毛玉取りはつるす収納で取りやすく

ベルトと毛玉取りはつるす収納で取りやすく

ごちゃつきがちなベルトは小さめのエコバッグにまとめ、S字フックでつるして出し入れをしやすく。毛玉取りブラシもつるしておけば、サッと手に取ってケアできます

・修繕待ちの服をカゴに入れ裁縫セットの近くに

修繕待ちの服をカゴに入れ裁縫セットの近くに

ボタンが取れたりほつれたりして修繕する必要のある服は、カゴの中に。「時間があるときにまとめて繕えるよう、裁縫道具と一緒に引き出しケースの上に置いています」

・子ども用に「なんでもボックス」を用意して、散らかり防止に

なんでもボックスを用意すればものが散らからない

下段の衣類用引き出しの上には、子どもごとになんでもボックスを用意。「長男はとりあえずボックスに、長女は翌日の支度用にするなど、子どもによって使い方はそれぞれ」

・引き出しを兄妹別に分けて子どもの支度もスムーズ

引き出しを兄妹別に分けて子どもの支度もスムーズ

引き出しも、子どもごとに分けて。「長男は、ぱっと全体が見渡せるように、長女は手前から順番に必要なものを取っていけるようにと、性格に合わせて収納方法を変えています